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パニック障害に加えて嘔吐恐怖症と下痢。とても生活していくうえで辛いですよね。

 

どれも外出や仕事・学校などの時に障害となりますし、それが原因で外に出るのが辛くなってしまうこともあるでしょう。どうしたら少しずつ克服していけるのでしょうか。

 

そんなおなかのトラブルについて考えていきます。

 

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パニック障害と嘔吐恐怖症が併発?

パニック障害,嘔吐,下痢パニック障害と嘔吐恐怖症は併発することが少なくないといわれています。

 

では、嘔吐恐怖症とはどのような症状なのか具体的に見ていきましょう。

 

嘔吐恐怖症は、

 

  • 自分が嘔吐することに対する強い恐怖
  • 他人が嘔吐することに対する強い恐怖

 

を感じる状態のことです。誰でも嘔吐するのは辛く、嫌なものですが、嘔吐恐怖症の場合には「嫌だな」と思う程度ではなく、それを避けようとする行動が見られたり、恐怖によって具合が悪くなったりなどの症状が出てきます。ここが普通に「嫌だ」と思うこととの違いです。

 

パニック障害の一種であるとも考えられており、パニック障害の患者さんで嘔吐恐怖症の症状を訴えている人もとても多いのです。

 

パニック障害とは、症状の現れ方がとても似ています。たとえば、嘔吐への恐怖心が襲ってきた場合にパニック発作でよくあるような動悸・めまい・ふるえなどの症状が出てくるのです。さらに、予期不安を伴うところもとても似ているといえるでしょう。

 

パニック障害を経験している方の場合には、体感としてわかるかもしれませんが、この予期不安が非常に厄介です。予期不安のために、「吐くかもしれない」という状態を避けようとしたり、予期不安が原因で具合が悪くなることもあります。

 

ひどくなってしまうと、「前に電車に乗った時に嘔吐してしまって恥ずかしい思いをした」という経験や「外食した後に嘔吐してしまって苦しかった」などの体験によって、それらの行動を避けようとしたり、外出や交通機関を利用することを避けたりするようになることもあり、注意が必要です。

 

これもパニック障害の広場恐怖ととても似ていますね。このようにパニック障害と嘔吐恐怖症はとても似た面があり、併発することも良く知られています。ただし、併発している場合治すのに時間がかかることもあります。

 

参考:パニック障害の夫に疲れた時にするべき接し方とは?

 

嘔吐恐怖症を疑われる症状があれば、そのことも医師に相談するのがおすすめです。

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下痢しやすい人も多い?

パニック障害,嘔吐,下痢嘔吐恐怖症の場合に下痢をしやすくなるとか、下痢することに対しての恐怖が必ずあるという訳ではありません。

 

でも、嘔吐恐怖症になった原因に冬場に流行りがちな「嘔吐下痢症(いわゆるお腹の風邪)」があるという患者さんはとても多いのです。例えば毎年大流行して問題になる、ノロウイルスなどが原因になることがあります。

 

例に挙げたノロウイルスの感染症というのは、かなり激しい下痢と嘔吐に襲われるものです。感染すると、突然嘔吐や下痢の症状が襲ってきます。それが人前であったり、すぐにトイレなどにいって吐くことができないという状況だったらと想像するだけで辛くなりますよね。

 

嘔吐恐怖症はパニック障害でもあるように、発作や嘔吐を今までの経験に結び付けて考えてしまいがちです。それによって下痢と嘔吐がセットであるように感じてしまう場合もあります。

 

「下痢してるから吐いてしまうかも」というような考え方です。ですから、下痢と嘔吐恐怖症は直接的に関係があるとはいえませんが、そのように関連づけて考えていることで下痢に対しても恐怖を感じて、下痢に対しても恐怖を抱いたりするケースがあります。

 

参考:パニック障害のこと親や友人に言えない。他の人はどうしてる?

 

そして、「下痢したら嘔吐するかも、どうしよう」というような考えを常にもってしまうことで、余計に下痢が起きやすくなってしまうという人も中にはいるのです。

 

克服していくためにはどうする?

パニック障害と同じように、嘔吐恐怖症でも行動療法が効果的ということがよく知られています。

 

徐々に嘔吐を連想させるようなものに触れて(言葉・文章・画像・動画など)慣らしていくという考え方です。こちらは、専門家の指導のもとに行っていくことをおすすめします。

 

自己判断で無理にならそうとすると、時期が来ていないのに無理をしてしまい結果的に恐怖感に襲われたり、それによって実際に吐き気が襲ってきてしまうということも考えられます。そのように失敗すると余計に予期不安が強くなり、回避行動も強くなるという悪循環になってしまうのです。

 

克服していくためには、行動療法が有効ですが必ず専門家に指導を受けて行うようにしましょう。そして、パニック障害が併発している場合は治すのに時間がかかるケースが多いので、焦らず気長に取り組んでいきましょう。

 

まとめ

パニック障害と嘔吐恐怖症は併発する場合が多いことが知られています。嘔吐恐怖症はパニック障害の違った現れ方・一種であるという考え方もあります。

 

また、冬場に流行するノロウイルスなどの下痢嘔吐症での体験をきっかけに嘔吐恐怖症になってしまうということがよくあるのです。

 

そのために、下痢に対しても不安感を感じる人もいます。

 

克服していくためには行動療法といって徐々に苦手なものに対して慣れていく治療が有効です。しかし、自己判断で行わずに行動療法は専門家の指導を受けて行うようにしたいですね。

 

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