統合失調症は幻覚や幻聴などで知られています。もし症状が悪化した場合にはどんな対策をするべきなのでしょうか?きちんと治すためにも、悪化を感じたら食い止めましょう。
統合失調症の症状の悪化を止めるには、その原因を取り除けば良いのです。もしかすると気づかないうちに“統合失調症に良くないこと”をしているのかもしれません。
統合失調症の症状が悪化してきたらどうすれば良い?
統合失調症は放置していると症状が悪化していきます。症状が出ているのに病院へ行かず、薬も飲んでいないのなら要注意です。統合失調症は治る病気ですが、風邪のように自力で治せるものではありません。
薬の力を借りるか、初期であればカウンセリングを受けるなどしなければいけないんです。放置していたら症状は悪化していくばかりですから、最初にするべきなのは精神科を受診すること。
病院に行っているにも関わらず症状が悪化しているなら、お医者さんに相談して下さい。薬の変更や入院治療を提案されるかもしれません。
それでも症状が悪化していくなら病院を変えるのも1つの手ですね。どんな病気でも改善が見られない時には“セカンドオピニオン”がオススメです。医師によって見立てや薬の出し方が違ってくることもありますよ。
自分でもできるのは「幻覚や幻聴を無視すること」ですね。幻覚や幻聴を真に受けたりせず、聞こえても聞こえないふりをします。どうしても気になるような大声で歌って気を紛らわせたり、自分を褒めるようなことを考えると良いですよ。
心の中だけで考えても良いですし、家にいるなら声に出しても問題ありません。私はすごい、私はかっこいい、私は頭が良い、と言ってみるのです。
症状の悪化を予防する方法って?
統合失調症の症状の悪化は食べ物で予防できます。症状が悪化してきたな…と感じてからでも良いので、実践してみて下さい。良くないと言われている食べ物があるため、それらを食べないようにするという方法です。
統合失調症の原因は明確にこそなっていませんが、ドーパミンの過剰分泌がかなり有力な説になっています。そのためドーパミンの生成を促す食べ物を避けていきます。
ドーパミンを増やすのは“チロシン”というアミノ酸です。不眠やうつ病に効能があると言われていますが、統合失調症の患者さんには良くありません。
チロシンが多く含まれているのは「豆類」。きなこや大豆やあずきなどですね。豆類を大量摂取することはあまりないと思いますが、できるだけ控えましょう。
その他には…
- 小麦
- カツオ
- しらす干し
- 豚肉
- 鶏肉
- 枝豆
- たけのこ
- グリーンピース
- ほうれん草
- しいたけ
- えのきたけ
などもチロシンが含まれていると言われています。
また、チロシンとは関係なく統合失調症ならアルコールもやめておいた方が良いです。アルコールは確かに気持ちをリラックスさせてくれますが、それに依存してしまう人が多いんです。少量なら飲んでも構いませんが、飲み過ぎには注意して下さい。
参考:アルコール依存症と統合失調症の違いとは?幻覚や幻聴は同じ?
コーヒーは可能な限り、飲まないでおきます。カフェインの作用で眠れなくなりますしドーパミンにも影響を及ぼすんです。さらにカフェンは神経を刺激しますから統合失調症の人には良くないことばかりなんですよ。
放置はしないで!治療を続けることが大切
統合失調症の症状の悪化は、しっかりと診察を受けたり食生活を意識することで対策できます。
いろいろとお話しましたが、症状を悪化させないためにはなにより“放置しないこと”が重要なんです。放置すると症状の悪化はもちろん、統合失調症が慢性化する可能性もあるためです。慢性化すれば回復までの時間が長くなりますし、治療期間が長引くほど予後も悪くなります。
中には統合失調症が慢性化したために、何十年と入院生活を送っている人もいるほど。どんなに病院や薬が嫌だったとしても“放置”は絶対NGなんですよ。
まとめ
統合失調症の症状が悪化したらどうすれば良いか。まずは精神科を受診するか、かかりつけのお医者さんに相談します。幻覚や幻聴がひどくなったら知らんぷりをし、さらに悪化しないよう食生活にも気をつけていきましょう。
統合失調症に良くない食べ物は普段から口にするものが多いので、意外なところに潜んでいるんですよ。躍起になって食べないようにする必要はありませんが、食べ過ぎないように量を減らして下さいね。
特にコーヒーなど、好きな人はついつい飲み過ぎてしまう傾向にあるので、しっかりセーブすることが大事なんです。1日あたりの量をある程度決めておくとわかりやすくて良いかと思います。
症状の悪化は予防できるもの。食生活の工夫は些細なことかもしれませんが、そういった努力が実を結んでいくんです。