症状が辛すぎて自律神経失調症で休職したい。でも、傷病手当が出るかどうか気がかり。期間も気になる。
そんな方に今すぐ役立つ、自律神経失調症と休職に関する情報をまとめました。
安心して体を休めてまた元気に仕事復帰できるためのヒントがきっと見つかります。
自律神経失調症で休職はよくある?
自律神経失調症の症状があまりにも辛い場合には、休職するという選択肢を考える方もいるでしょう。
自律神経失調症での休職はそれほど珍しいことではありませんが、難しいと考えている人も多いようです。
その理由は、
- 周囲の理解が得られるか不安
- 休職中の収入がないことが不安
- きちんと復職できるか不安
などが主なものです。
確かに今でも自律神経失調症やメンタルの問題などは「気持ちの持ちよう」などと思われがちです。しかし、本人にしかその症状の辛さはわかりません。客観的なものとして医師からの診断書を会社に提出することが必要です。
また、休職中の収入についてですが「傷病手当」を利用するのがおすすめです。傷病手当をもらうことで、自分の貯金を切り崩す額を減らすことができます。
また、参考までにですがファイナンシャルプランナーによると収入6ヶ月分の貯金をしておくともしものこのような体調を崩して休職などの場合にあわてずに済むとのことです。生活のこと、経済的なことなどで不安なことは病院の医療ソーシャルワーカーに相談するのがおすすめです。
医師は、生活面で困っていることや経済面で困っていることの専門ではありませんので「ソーシャルワーカーの方に相談したい」ということを医師または受付などで相談してみてくださいね。具体的にどうしたらよいのかということを一緒に考えてアドバイスしてくれます。
また、復職についてですが、会社の就業規則をチェックしてみてください。自分では戻るつもりでいたのに、規則に対して休職期間が長すぎて会社に戻れなくなってしまったというケースもあります。すぐに自分でわからなければ、人事課もしくは総務課などの部署に問い合わせてみることをおすすめします。
症状が辛いときにこれだけいろいろと考えるのはとても大変なことですね。
参考:自律神経失調症で休職したい。診断書や過ごし方はどうする?
でも、きちんと休職するための準備をしたり、復職へのプロセスをしっかりとイメージしておくことが安心して休むことにもつながります。医療ソーシャルワーカーは治療だけでなく、生活上の相談や経済的なことなどなんでも相談に乗ってくれます。休職前にまずは相談してしっかりとプランを描いておきましょう。
傷病手当は出る?どのくらいの期間休める?
よく傷病手当を「労災」と勘違いしている方がいます。傷病手当と労災は全く別です。労災はかなり認定が難しいのですが、傷病手当は「働くことができない状態」であればもらえます。
労災は仕事が原因で起きた病気やケガのみしか認定されないのですが、傷病手当は例えば休みの日に遊びに行ってケガをして長期入院した場合でももらえます。傷病手当の給付については、健康保険組合に問い合わせてください。
まず、休職の期間についてです。これは企業ごとの就労規則によります。ですから、実際に休職期間に入る前に確認しておくことが望ましいですね。上司などと仮にということで構いませんので、「いつまで休職するのか」ということをはっきりと決めておいた方が安心です。
次に、傷病手当の給付される期間についてです。傷病手当は欠勤4日目から最大1年6ヶ月支給されます。
参考:自律神経失調症の症状って?女性のなりやすいものと改善する方法は?
長期療養の場合には、最初のうちは有給休暇を使う場合も多いのですがその期間については給与を受け取っているので支給されません。簡単に言うと「病気のために給与をもらえない期間」支給されることになります。
療養が長くなる場合には、給与の締日ごとに1ヶ月サイクルで申請することを全国健康保険協会は推奨しています。休職に入る場合には生活に困らないためにも必ず申請するようにしましょう。
まとめ
自律神経失調症で休職する人は珍しくありません。
休職する場合には、傷病手当の申請・休職期間を上司と相談して決めておく・就労規則の確認などをしっかりと準備しましょう。心身ともに辛い時ではありますが、準備をしっかりしておいた方が心配事なく休養に専念できます。
わからないことはソーシャルワーカーなどの専門家に相談して、早めに疑問を解決してくださいね。