統合失調症の薬には副作用があります。どんな薬にも副作用はつきものですが、ちょっと心配ですよね。妊娠している場合でも統合失調症の薬は飲めるのでしょうか。
統合失調症は年齢や性別関係なく発症します。妊娠している女性がかかる確率もゼロではないんです。しかし、お腹の中に赤ちゃんがいることを考えると薬を飲むのは怖いですよね。特に副作用のある薬だと言われればなおさらでしょう。
統合失調症の薬の副作用はどんなものか、妊娠中に飲んでも大丈夫なのか。順番にご説明していきます。
統合失調症の薬に副作用がある?どんなもの?
統合失調症の薬には結構な数の副作用があります。これほどの数の副作用があると、妊娠中の女性は心配になってしまうでしょう。
それでは早速、実際にどんな副作用があるのかを見ていきます。
1,落ち着かなくなる
そわそわしたり足がムズムズしたりして、じっとしていられなくなるんです。
立ったり座ったりウロウロしたりを繰り返すようになりますね。
2,体が強張って変な動きをしてしまう
目が上を向いてしまったり、首が沿ってしまったり、舌を突き出してしまったり、体のあちこちが変な動きをする副作用もあります。
そうすると、ろれつがまわらなくなり、うまく喋れなくなっていくんです。
3,口が動いてしまう
意識していないのに口が動き、なにかを食べているようにモグモグしてしまいます。
これも統合失調症の薬の副作用なんですよ。
4,食事がつらくなる
食べ物を飲み込みづらくなる、というのも副作用の1つ。
具体的には“ゴックンと飲み込めない”状態になります。
5,姿勢がおかしくなる
全身が硬直したり、歩く時に足が小刻みに動くようになったりするんですね。場合によっては高熱が出ることもあると言われています。
副作用はこれだけでなく、女性ですと生理不順になることも。体重の増加や喉の渇き、立ちくらみ、といった副作用も報告されています。
妊娠していないのに乳汁が出るという女性特有の副作用や、勃起しなくなったという男性特有の副作用もあり、非常に副作用の多い薬だと考えられるでしょう。
薬の副作用があっても妊娠中に飲める?
統合失調症の薬の副作用を見ると、妊娠中に飲むのは不安になってしまいます。
でも、統合失調症の患者さんが妊娠から出産まで問題なく進み子育てしていることって珍しくはないんですよ。そういう人たちは統合失調症の薬を飲みながら妊娠生活を送って出産し、子育てを頑張っているんです。
統合失調症の薬は妊娠中でも飲むことができます。
ですが、自分で判断して飲んではいけません。きちんとかかりつけのお医者さんに飲んでも大丈夫か聞いて「問題ない」と言われてから飲むようにしましょう。統合失調症の薬も1つではありません。薬によって少しずつ作用が違ってきます。
そのため、統合失調症と飲んでいる薬を把握しているお医者さんからの指示が必要になるんです。
ただし「飲んでも大丈夫」だからといって「絶対に安全」というわけでもないんですね。お腹の中にいる赤ちゃんに影響を及ぼす可能性もゼロではないですから、周りの人やお医者さんへの相談を怠らないようにして下さい。
薬の副作用が嫌!赤ちゃんへの影響が心配!妊娠中の断薬はしても良い?
統合失調症の薬の副作用はつらいものです。妊娠中にもその副作用があるのかと思うとうんざりしますよね。赤ちゃんへの影響も気になりますし、妊娠している間だけでも薬をやめたいと考える人もいらっしゃると思います。
統合失調症の治療をしている間は、できるだけ薬をやめないようにしましょう。薬をやめると症状が悪化して、最悪の場合は元通りになってしまうかもしれません。
実際に統合失調症の薬を自己判断でやめてしまい、症状が一気に逆戻りしたケースもあるんです。
統合失調症の薬は副作用がつらくても妊娠中でも、お医者さんからの指示がない限りは辞めないようにして下さいね。
まとめ
統合失調症の薬の副作用はとても多いんですね。それでも妊娠中に飲めるというのはありがたいことです。とはいえ赤ちゃんへの影響は絶対ないと言い切れませんから、安心しすぎないようにしましょう。
統合失調症で妊娠しているなら、かかる病院は大きな総合病院が良いですね。
産婦人科、精神科、自分にとって必要な科がすべて揃っているところが望ましいです。総合病院ではお医者さん同士で情報の共有をしているので「自分が今どういう状況か」をあちこちで繰り返し説明しなくて済みます。
それだけでも精神的な負担が減るので、通院しやすい総合病院を見つけておくと良いでしょう。
出産後のことも考えると産婦人科や精神科に加え小児科もあるところが理想的ですよ。