統合失調症で「安定した日常生活が送れないかも」と思っていませんか?障害年金がもらえたら、気が楽になりますよね。今回は統合失調症と障害年金についてまとめてみました。
統合失調症でも障害年金はもらえるのか。もらえるとしたらどのように申請すれば良いのか、ご紹介していきます。
統合失調症でも障害年金はもらえる?
統合失調症の患者さんでも障害年金はもらえます。ただし認定基準を満たしていなければなりません。認定基準を満たしていない場合は障害年金の対象外となりますので、まずは自分でチェックしてみましょう。
統合失調症で障害年金を受け取るとなると「1級」「2級」「3級」のいずれかになります。
1級がもっとも症状が重く、3級がもっとも症状が軽い状態ですね。
- 1級→他の人からの介助を受けなければ生活がままならない
- 2級→日常生活が厳しい
- 3級→労働が厳しい
になります。
これらをどのように判断するのかと良いますと、精神障害専用の診断書をもとに1級から3級のどれに該当するかが決められるんですね。それでは、精神障害専用の診断書の一部を見てみましょう。
まずは「適切な食事が取れているかどうか」。自分で食べられるのか、栄養バランスも考えられるのか、自発的にまったく食事をしないのか、といった項目があります。
歯を磨いたりお風呂に入ったりして自身を清潔に保てるか、お金の管理や買い物ができるか、自ら病院に行って処方された薬を飲めるか、精神障害専用の診断書には上記の他にもこのような項目があるんですね。
では、障害年金を認められたとして、どのくらいの金額がもらえるのでしょうか?少々計算がややこしいので一例を紹介してみます。
ひと月の給料が約20万円で独身だった場合、1級ですと年間で約156万円の障害年金がもらえます。同じ条件で2級になると約124万円、3級では約58万円です。
あくまでおおよその金額ですが、年間を通してこれだけの障害年金がもらえればかなり安心して生活できるのではないでしょうか?
障害年金の申請方法は?
統合失調症でも障害年金がもらえるんですね。そのためには申請が必要になります。申請方法は決して難しくありませんので、不安にならなくても大丈夫ですよ。
流れを簡単に説明すると「必要な書類を揃えて役所に提出する」、になります。ここでもっとも気をつけなければいけないのが書類です。書類に不備があると受理されませんので、間違いのないよう念入りにチェックしてから提出して下さいね。
まずはかかりつけのお医者さんに診断書を作成してもらいます。先ほどお話した精神障害専用の診断書です。この時は統合失調症の患者さん本人だけではなく、生計を共にしている家族も同行した方が良いです。
かかりつけのお医者さんと言っても24時間、つきっきりで患者さんを見ているわけではありません。そのため「食事」や「お金の管理」など、一部の項目は患者さん本人か家族から伝えなければならないんです。
それから
- 障害給付裁定請求書
- 受診状況等証明書
- 病歴・就労状況等申立書
- 戸籍謄本年金手帳
- 被保険者証
- 普通預金手帳(郵便貯金手帳でも可)
- 印鑑
も必要となります。
障害年金を申請する際には加入している年金の種類によって窓口が変わるので注意しましょう。国民年金第三号では住んでいる地域の年金事務所、国民年金第一号では役所の年金係、厚生年金では最後に勤めていた会社がある地域の年金事務所ですね。
障害年金を申請する際には初診日がわかっていなければなりませんので、必ず初診日の記録を残しておきましょう。
そもそも障害年金ってどういうもの?自分で申請できるものなの?
統合失調症以外でも障害年金をもらえます。障害年金とは、障害を負ってしまっても安定した生活を送れるように、というための公的年金なんです。つまり老齢年金や遺族年金と同じ並びになりますね。
年金と言われるとお年寄りに支払われるイメージが強いかもしれませんが、それは老齢年金となり、年金すべてがそういう仕組みではないんです。
自分でできるのかという問題についてですが、しっかり書類が揃っていて間違いがなければ問題ありません。障害年金の申請は自分でやっても良いんですよ。
難しくてわからない、自分でやるのはちょっと不安だ、という時は社労士に代行を依頼することも可能です。
まとめ
統合失調症でも障害年金がもらえることと、だいたいの申請の流れはわかりましたか?障害年金をもらえれば、安心してゆとりのある生活を送ることができます。
初めての申請だとわからないことばかりでドキドキするかもしれませんが、たくさんの人が自分の手で申請しているので、あまり緊張しなくても良いんですよ。
いざという時には代行を頼めば間違いありませんから、肩の力を入れ過ぎずに進めていきましょう。