統合失調症は薬を飲まないで治すことはできるのか。副作用が強いことを考えるとできるだけ飲まない方が良いですね。薬に頼らなくても治すにはどんな方法があるのでしょうか。
統合失調症の場合、副作用も心配ですが薬漬けになることに不安を感じている人もいらっしゃると思います。「統合失調症にかかったら一生薬を飲み続けなければいけない」と、聞いたことはありませんか?
「もし薬を飲んで治っても、やめられなくなってしまったら…」
そう考えると「飲みたくない」と思うのも無理はないでしょう。今回は薬を飲まないで治す方法があるのかどうかをまとめてみました。
統合失調症は薬を飲まないで治すことができる?
症状によっては可能ですが非常に厳しいのが現状ですね。今のところ統合失調症は「薬を飲まなければ治らない」と言われています。幻覚や幻聴などの症状を抑えるには薬の力を借りるしかありません。
そして正常な状態を保ちながら生活し、統合失調症を予防するためにも薬を飲み続けなければならないんです。
薬を飲まないで治すとしたら“早期発見”する必要があるでしょう。症状が重くなってしまうと、薬なしでの治療は難しくなります。ですからできるだけ早いうちに統合失調症を発見して、症状が軽いうちに薬を飲まないで治すんです。
統合失調症を発症したからといって、いきなり幻覚や幻聴が始まるわけではありません。いわゆる風邪気味のような“前兆期”と呼ばれる経過がありますので、その時に見つけてあげれば希望が見えてきますね。
薬を飲まないで治すにはどうすれば良い?
統合失調症は薬を飲まないで治す場合、早期発見とカウンセリングが必要不可欠です。
まずは前兆期の症状を見ていきましょう。前兆期には睡眠障害や不安感が強くなり、物音や光に対して敏感になってきます。妙に焦ったり、気持ちが落ち着かずイライラしたり、集中力がなくなることもありますね。
これは季節の変わり目など体調を崩しやすい時なら誰にでもあることなので、気づかずに放置してしまうケースがほとんどなんです。うつ病と似ている部分があるところから、うつ病かも?と勘違いされてしまうのも見逃されやすい理由の1つですね。
ちょっとした不調だと、それを感じている本人もあまり口に出しませんから、周りの人も気づけません。
薬を飲まないで治すには、できる限り前兆期の段階で発見したいですね。もしこういった症状を感じて「おかしいな」と思ったら心療内科、もしくは精神科を受診しましょう。統合失調症のカウンセリングは心療内科で受けられます。
薬を飲まないで治す流れは至って単純です。統合失調症の前兆期に似た症状を感じたら、ひどくなる前に心療内科もしくは精神科へ行くこと。病院でしっかりカウンセリングを受けること。
カウンセリングでは病気に関係なく日頃から悩んでいることも相談して良いんです。「どうしよう」「嫌だな」「困ったな」という出来事があったなら、積極的に話していって下さいね。
実際にこの方法で治った人も!
統合失調症は薬を飲まないで治すことはできない、カウンセリングは無意味、という声もあります。しかしながら実際にカウンセリングを受け、薬を飲まないで治すことに成功した人もいらっしゃるんです。
もちろんすべての統合失調症がカウンセリングだけで治るわけではありません。
前兆期から急性期に進行してしまい、症状が悪化したなら薬を飲まないで治すのは諦めて投薬治療を始めましょう。もし投薬治療や入院治療をする場合は心療内科ではなく精神科が適しています。
まとめ
統合失調症は早期発見できれば薬を飲まないで治すことができるんですね。前兆期はただの不調で片づけられやすいので、自分自身の変化に気を配ってあげて下さい。
なんとなく体の調子が悪いと感じたなら周りの人はどうか、聞いてみるのも手ですよ。先ほどもお話した体調を崩しやすい“季節の変わり目”。この時期にはたくさんの人が風邪をひいたり気分が落ち込んだりします。
もし聞いてみるなら自分と似た境遇の人が良いですね。「同性」「同年代」がポイントになります。それでもし不調を感じているのが自分だけなら、なにかしら体に異常が起きている可能性が高くなるでしょう。
補足として、カウンセリングは「減薬」「断薬」する時にも効果があると言われています。薬を減らしたい・やめたい時にはカウンセリングを受けながら始めてみてはいかがでしょうか?
ある程度まで回復していて断薬にも成功すれば、今まで薬を飲んでいた人でも、それ以降は飲まないで治すことができますよ。