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統合失調症で手がつけられなくなった話はよく聞きます。中には入院を強制的にさせたという話もありますね。

 

強制入院とはどういうもので、どんな方法でするのでしょうか。

 

統合失調症の症状は陽性か陰性かによって変わってきます。陽性の場合、攻撃的になって暴力をふるったりすることもあるので、強制的に入院しなければならなくなることもあるんです。

 

それだけでなく、統合失調症の人は薬を嫌がったりもしますね。その場合、素人の手ではどうにもできなくなるので、本人が嫌がっていたとしても入院治療していくことになるんです。

 

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統合失調症で入院を強制的にさせる事ができるって本当?

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統合失調症で入院を強制的にすることは実際にあります。インターネットで統合失調症の体験談を読んだことはあるでしょうか?度々「強制入院」といった言葉が出てくるところから、経験者が実在するとわかりますね。

 

一般的に言われている強制入院は「医療保護入院」もしくは「措置入院」と呼びます。

 

私たちにとっての入院は「お医者さんから説明を受けて同意した上でする」というものですが、医療保護入院も措置入院も患者さん本人の同意なく入院できるんですね。強制入院と呼ばれているのはそのためです。

 

まずは医療保護入院についてご説明しましょう。医療保護入院なら統合失調症の患者さん本人の同意がなくても、保護者や扶養義務者、いわゆる家族が同意すれば入院させることができます。

 

参考:統合失調症で入院に…期間毎の金額や費用はどのくらいかかる?

 

統合失調症の場合、お医者さんが「入院して治療する必要がある」と判断したのに対し、患者さん本人が拒否し続けている場合に医療保護入院という手段を取る方がいらしゃいますね。

 

それでは措置入院についてもご説明します。措置入院は医療保護入院よりも“強制的”と感じるかもしれません。

 

精神的な疾患、今回の場合は統合失調症が原因で自分や他人を傷つけたり犯罪行為する可能性があるなど「危険な状態である」と判断された場合、行政からの命令で入院することになります。措置入院は行政からの命令ということもあって条件がかなり厳しいですね。

 

入院を強制的にする方法って?

統合失調症の症状が手に負えなくて入院を強制的にでもさせて治したい…。では、医療保護入院や措置入院の方法はどういったものなのでしょうか。

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早速、医療保護入院を成立させるための条件を見ていきましょう。

 

  • お医者さんが入院治療を必要だと判断していること。
  • 統合失調症の患者さん本人が入院を拒否していること。
  • 保護者や扶養義務者など家族の同意を得られていること。

 

主にこの3つとなっています。医療保護入院は任意入院と措置入院の間に位置していると考えるとわかりやすいかもしれませんね。もし医療保護入院を考えているなら、まずはお医者さんに相談してみて下さい。

 

医療保護入院をした場合、任意入院ができる状態まで回復しない限り退院になることはほとんどありません。一度任意入院に切り替わってから退院する流れになりますね。

 

参考:統合失調症が治る期間はどのくらいかかる?経験者は?

 

次に措置入院についてです。措置入院は強制力がかなり高いため、それだけ条件も厳しくなっています。

 

措置入院をするにはまず“通報”がされないといけません。そのため統合失調症など精神的な病気が原因で措置入院をしている人のほとんどは警察沙汰の事件を起こしているんです。一般市民、警察官、検察、いずれかからの通報がなければ措置入院になることはないんですね。

 

条件を要約すると…。

 

  • 一般市民、警察官、検察のいずれかから通報があり行政が病院に連れて行く
  • 他人を傷つけたり自分を傷つけたりしている。今後も事件を起こす可能性が高い
  • 2人以上の医師が精神疾患の診断をしている
  • 上記の結果を見てしかるべき場所から“入院が必要”と判断される

 

このようになります。

 

措置入院は患者さん本人だけでなく、家族の意思も関係なく進んでいきます。医療保護入院も措置入院も強制力があるだけあって、簡単にはできないんですね。

 

なぜ統合失調症の人は入院を嫌がるの?

そもそもどうして統合失調症の患者さんは入院を嫌がるのか?治療を受けるための入院を納得してくれれば強制的なやり方をしなくても済むのに…と思いますよね。

 

統合失調症はとても怖い精神的な病気なんです。患者さんにとっては、病院が自分にとって害のある危険な場所だと思ってしまうんですよ。病院が自分を殺そうとしているとか、自分は病気ではないとか、もう薬を飲まなくても平気だとか、そういう考えを持つようになります。だから入院や通院、投薬すらも拒否するんですね。

 

統合失調症に限らず精神的な病気を患っている人の多くは医療保護入院により入院している、と言われています。その数は精神疾患で入院している患者さんのうち、半分弱を占めているんですよ。

 

まとめ

統合失調症を治すためには入院を強制的にしなければならなくなることもあるでしょう。医療保護入院や措置入院の存在は知っておいて損をすることはありません。

 

統合失調症は治療をしっかりしていけば治る病気です。反対に放置し続けると悪化していきますから、必要な時には医療保護入院や措置入院の手段を取ると周りの人が心構えしておくことも大切ですね。

 

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