自律神経失調症の症状が辛い時の食事、どうしていますか?
吐き気で食べ物が喉を通らないとき、すぐに汗が出てきて辛いときなど状態に合わせた食事をご紹介します。
少しでも食べ物を食べて元気になりたい!そんなときのお食事選びの参考にしてみてくださいね。
自律神経失調症、食事がままならないことも?
自律神経失調症では、症状として吐き気や食欲不振などが見られる場合があります。
また、吐き気を催し始めるとどうしても「また吐き気がしたら嫌だな」と思ったりして食事に対して消極的になってしまう場合もあります。そのため自律神経失調症では、つらい症状のために食事がままならないということもあるのです。
では、どうして自律神経失調症では食欲がなくなったり、おなかの調子が悪いと感じたりするのでしょうか?それは、自律神経失調症では交感神経が優位に働いている状態が続いていることが多いからです。
野生の動物で言うと、交感神経が働くのは戦ったり、敵から逃げたりするようなときです。そんなときには、ご飯を食べたりしませんよね?このように交感神経が優位になっているときには胃腸の働きは鈍くなってしまっているのです。
反対に副交感神経はリラックスしている状態で優位に働く神経で、栄養を摂取したり吸収したりと体を休める働きに作用します。
つまり、副交感神経をしっかりと働かせてあげることで食欲不振が収まってくるということです。また、自律神経失調症の方の場合、「汗」に悩んでいることも少なくありません。
参考:自律神経失調症とパニック障害の違いって?併発することは?
自律神経は体の様々な働きをコントロールしていますが、汗は交感神経と深く関係しています。交感神経が優位に働いている状態が続くと、汗腺はどんどん汗を分泌してしまいます。そのため、多汗症のような症状に悩んでしまうのです。そして、この場合も食事をするとますます汗をかくのではないかと心配になりますね。
食欲不振も多汗も実は交感神経の働きすぎが原因だったのです。それを改善していく食事についてみていきましょう。
症状別の食事!吐き気や汗がひどいときには?
どちらも副交感神経を優位に働かせることを意識するのが大切です。適切な時に適切な神経が働いているのが理想だからです。
副交感神経を働かせるためにおすすめの食べ物は大きく分けて3つあります。
- 酸っぱいorスパイシーなもの
- 食物繊維を多く含むもの
- 発酵食品
「食欲ないのにこんなに色々食べられないよ!」と思われたでしょうか?
簡単に手に入りそうなおすすめ食品をいくつかご紹介します。コンビニ・ドラッグストアでも売っていそうなものもたくさんありますよ!
- キムチ(発酵食品でスパイシーなので特におすすめです!)
- もやし(食物繊維を手軽に摂れます)
- ヨーグルト(口当たりのよさが魅力)
- きのこ類(食物繊維が多く、値段も手ごろ)
- 梅干し(色々な食材と合わせやすくおすすめ)
- レモン(少しかけるだけでお肉などが食べやすくなることも)
- わかめ(インスタントのスープも食べやすい。)
これらを組み合わせたメニューがおすすめです。
- 食欲不振の場合
- きのことキムチの雑炊
- 梅干し&とろろのうどん
- フルーツヨーグルト
このあたりのメニューが食べやすいでしょう。もう少し食べられそうだと思ったら、お肉などにもレモンをかけたりすればそのままよりもさっぱりして食べやすいですね。
なるべく噛む回数が少なくても大丈夫そうな口当たりのよいものからトライしてみてくださいね。
- 汗が気になる場合
- きのことわかめの卵雑炊
- 梅干しと豚しゃぶのお茶漬け
- わかめスープ
辛いものは余計に汗が出てしまうことが気になるかもしれません。やさしい味のものを中心に食物繊維をたくさん摂ってみましょう。
汗をかくからといって体を冷やしすぎると更なる体調不良の原因にもなります。ほどよく体を温めるスープを食事に取り入れてみてくださいね。
それでも食べられない時は?
水分補給だけはしっかりうぃとするようにしてください。
食事が難しいならスポーツドリンクなどカロリーのあるものがおすすめですが、気持ち悪くなりそうなら少し薄めるのもおすすめです。
そして、無理に食べようと努力するのを一時的に中断してみましょう。食べるのが辛いのに食べようとすること自体がストレスになって余計に症状を悪化させているのかもしれません。
まずは、ゆっくりと体を休めたり、自分にとってストレス解消になりそうなことをするなどして、神経を休めてあげてください。
気持ちが落ち着くことによって、食欲が出てくる場合があります。
食欲不振がずっと続くようなら自律神経だけの問題ではないかもしれません。病院に通っている場合は、あまりにも食欲がなくて困っている場合には受診する日を前倒しにして相談してもよいでしょう。
まとめ
食欲がないときは、無理せず食べられそうなものを食べましょう。
そして、「酸味と辛み・食物繊維・発酵」を意識して食べ物を選んでみてください。汗が出て辛い時には、辛いものは控えめにしつつ、食物繊維と発酵食品を意識してみましょう。
体に優しい食事で自律神経の調子を整えていきたいですね。