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統合失調症の患者さんでも仕事をしている人はいます。「統合失調症だから…」と諦める必要はありません。

 

いったいどのくらいの割合でみなさん仕事をしているのでしょうか?

 

統合失調症はとても怖い病気ですよね。社会に復帰できない患者さんの話を聞いたりすると、もっと怖くなってくると思います。

 

ですが統合失調症の患者さん全員が社会に復帰できない、馴染めないわけではありません。焦らずできることのヒントになればという思いを込めてまとめました。

 

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統合失調症でも仕事をしている人はいるの?割合は?

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早速、統合失調症と戦いながらも仕事をしている人たちの割合を見ていきましょう。

 

仕事の勤務時間を考えずに“働いている人”という条件で割合を調べてみると、なんと全体の25~30%もいました。統合失調症の人が100人いたとしたら、そのうちの25~30人は社会に出て仕事をしているのです。

 

「少ない」と感じるかもしれませんが、もともと統合失調症は不治の病として考えられていました。それが2000年を過ぎた頃から医療が進化していき、やっと治る病気になったんです。まだ統合失調症が治る病気として認識されてから20年も経っていないことを考えると、25~30%という数字はかなり高いと言えるでしょう。

 

統合失調症と戦いながら働いている人がいるのだと思うと心強く感じますよね。ただ、仕事の勤務時間をフルタイムで絞り込むと割合は激減してしまいます。

 

フルタイムで働いている人の割合は「5%」。単純に計算すれば100人に5人です。

 

参考:統合失調症の症状とは?具体例はどんなもの?

 

統合失調症でも働くことはできますが、健康な人と同じようにフルタイムで働くのは難しいというのが割合からわかりますね。ただ、どんな病気でも抱えていれば健康な人とまったく同じ働きはできないものです。

 

フルタイムで働けないからといって自分自身を責める必要は一切ありませんよ。

 

統合失調症でも仕事ができる!昔と比べると割合が増えている?

統合失調症でも仕事をしている人たちは多いのですね。割合を見て安心した人もいらっしゃるでしょう。

 

実はこの数字、以前はもっと低かったんですよ。今は25~30%の割合になっていますが、少し前は15%程度で、10%以上も少なかったんです。25~30%と15%では全然違います。

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統合失調症でも仕事ができる人の割合が増えているのは薬の影響だと考えられています。医療の進歩と共に統合失調症の薬も進化し、どんどん良くなってきているんです。副作用が少なくなり、症状にもよく効果を発揮するようになりました。

 

そのため統合失調症で仕事をしている人のほとんどは薬を飲みながら社会に出ているんですね。もしもあなたが統合失調症で「仕事をしたいけど…」「社会に復帰したいけど…」と考えて悩んでいるなら薬と上手に付き合っていくようにしましょう。

 

参考:統合失調症の症状がおきるそれぞれの原因は何?

 

薬を飲んで症状を抑えながら働くのはいけないことでも恥ずかしいことでもありません。

 

例えば花粉症。花粉症は命に関わりこそしないものの、日常生活に支障をきたすほどの症状を引き起こすことがあるんです。そういう重い花粉症と戦っている人たちは薬を飲んで症状を抑えながら社会に出て仕事をしているのだと考えると気持ちが楽になりませんか?

 

統合失調症の認識が高まり、さらに薬が良くなってくれば、仕事をしている人たちの割合はこれからも増えていくでしょう。

 

仕事を選ぶ時の基準は?気をつけるポイントは?

「統合失調症だけど仕事をしたい!」そう考えているなら仕事を選ぶ時のポイントに気をつけましょう。健康な時と同じように仕事を選んでしまうと失敗して長続きしないかもしれません。

 

以前と比べて統合失調症でも仕事をしている人の割合が増えたというのは先ほどお話しましたが、薬以外に“仕事の選び方が明らかになってきた”というのも大きな要因と考えられますね。それでは仕事を選ぶときのポイントを見ていきます。

 

第一に、フルタイムの仕事は避けましょう。統合失調症の症状に“疲れやすい”ことがあるのを知っていますか?疲れやすい体になっているのでフルタイムの仕事は耐えられないんです。

 

そして決まって手順の通りに進められる、マイペースかつマニュアル的な仕事が理想ですね。統合失調症になるとイレギュラーな事態に弱くなるので、なにか突然の出来事が起きた時に対応できません。つまり向いているのは“単調な仕事”なんです。

 

それを考えるとよくある接客業のアルバイトは不向きと言えます。お客さんからの要望はいつでも突然ですから統合失調症の人には合わないんですね。

 

“偏見がない職場”を選ぶのも重要なポイントのひとつ。すべての条件に合う仕事を見つけるのは難しいかもしれませんが、治療と同じように焦りは禁物ですよ。今はインターネット環境が整っていれば在宅ワークの選択肢もあります。視野に入れておくと良いでしょう。

 

まとめ

統合失調症の人が仕事をしている割合が増えている、これはとても良い傾向です。自分自身に合った仕事が見つかり、長く勤められると良いですね。

 

オススメされている仕事でよく挙げられるのが黙々とできる「配送の仕分け」や「パソコン業務」「機械作業」。

 

求人を探す時は、このあたりを重点的に見ていくと良いかと思います。

 

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