自律神経失調症に悩む人の多くが抱える悩み、手足の冷え。
手足が冷たくなってしまうとなかなか寝付けない原因になったりと辛いものです。
今回は、そんな辛い手足の冷えを根本から解決していこうというコンセプトで改善策を3つご紹介します。
ぽかぽかの手足になって、心も体もリラックスした状態を作っていきましょう。
自律神経失調症で手足の冷えが起きる原因は?
自律神経失調症の状態になってしまうと、異常に寒い・手足が非常に冷えて辛いというような症状に悩まされる人が少なくありません。では、どうして自律神経失調症になると手足の冷えという症状が出てくるのでしょうか。
まず、一般的に冷えの原因となっているものを挙げていきます。
- 冷暖房の使いすぎ
- 窮屈な下着・服・靴の着用
- 体を冷やす食べ物・飲み物のとりすぎ
これらがよく言われている冷えの原因です。しかし、自律神経が原因となって手足の冷えが起こっている場合はこれらに注意してみても意外と良くならないということもあるのです。原因はまた別のところにあるということなのですね。
自律神経失調症というのは、自律神経のバランスが乱れている状態のことです。もっと詳しく言えば、交感神経と副交感神経のバランスが乱れているということになります。手足が冷えるという場合には、交感神経が働きすぎている場合が多いと考えられています。
交感神経は、人間が働いたり、活動したりするときに活発になる神経です。必要な時に活発化する分にはまったく問題がないのですが、働きすぎてしまうと問題が起きてきます。
ストレスを感じていたり、緊張状態が続いているとこの交感神経が常に活発な状態になってしまいます。そうすると、脳や心臓などの中心部の期間にはたくさん血流が集まりますが、反対に末端は血行が悪くなります。
こういう仕組みで手足の冷えが出てくるというわけです。
辛い冷えの改善策3つとは?
では、具体的にどのような対策をしていったらよいのでしょうか。まずは、冷えに注目して考えていきましょう。
まず、食事の面です。体を温める食材を摂ることが大切になります。
体を温める食材とは、
- 根菜類
- お肉・お魚
- 良質な油(オリーブオイル・しそ油・アマニ油など自然な植物性の油)
- 海苔・黒ごまなど色の濃い食材
- しょうが・にんにく・ねぎ・にらなどの薬味系
これらは「しっかり食べるダイエット」に関心のある方にはおなじみの食材かもしれませんね。体の内側から温めてくれる食材なので、できれば毎日どれかを取り入れていきましょう。
次に、手足を動かすことがとても大切です。動かしているところには血流が集まります。血流が集まってくると冷えが改善されることも多いので、ぜひ「冷えているな」と感じたら積極的に手足などの末端を動かすようにしてみましょう。
簡単なストレッチもおすすめですし、運動が嫌いでなければウォーキングなどもよいですね。
最後に、自分だけのくつろぎの時間を作ってみることも大きい意味では手足の冷えの改善につながります。自律神経とストレスは切っても切り離せない関係にあるからです。どんなに健康的な生活を心がけてみてもストレスがずっと解放されずにいると、結局不調が続いてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、数分でも30分以内でもよいので積極的に好きなことだけをする時間を作ってみましょう。趣味とまで行かなくても、好きな飲み物を飲んだり、アロマを焚いてみたり、足湯をしたりなど好きに過ごすのがおすすめです。
冷え性を改善したいあまりに一生懸命になりすぎてしまうと、かえってストレスが解放されずに疲れてしまうことも。
ぜひ、「ゆっくりと過ごすことも改善の一環」という考え方で気長に手足の冷えの改善に取り組んでいきたいですね。
冷え対策に加えて生活の改善を!
冷え対策に加えて自律神経そのものの働きを整えてあげることが、長期的な健康を考えた意味でもベストです。
自律神経の整え方は、まず規則的な時間で生活をすることがポイントになります。人間の交感神経と副交感神経は約12時間で切り替わるようにできています。まさに昼と夜ということですね。昼夜逆転の仕事の場合などは仕方ないのですが、そうでない場合は早寝早起きを徹底しましょう。
そして、タンパク質・ビタミン・ミネラルを摂れる食生活を心がけましょう。1食ごとで考えると難しい場合もありますので、1日単位・または2,3日くらいのスパンできちんとこれらが含まれているのかチェックする習慣をつけてみませんか?
お肉・お魚・大豆製品・乳製品・野菜類・果物類などをバランスよく摂れば、おのずとバランスが整ってきます。一人暮らしの場合などは特に炭水化物中心になりがちなので、時間のあるときにまとめておかずを作るなどの工夫をして偏りを防ぎましょう。
また、深呼吸を生活の中に取り入れるのもおすすめです。呼吸は自律神経がコントロールしていますが、自分でコントロールできるものです。ゆったりと深い呼吸をすることで自律神経のバランスを整えることができますので、夜寝る前などに数分間深呼吸をしてみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自律神経失調症からきている手足の冷えの対策には、自律神経そのものを整えることがポイントになります。
それをベースにしっかりと冷えに着目したケアをしていくことでより、改善が期待できます。
早寝早起き、タンパク質・ビタミン・ミネラルを意識した食事などで体全体の調子を整えていきましょう。特に忙しい場合ついつい食事は適当になってしまうこともありますね。食事を買う場合も、なるべく栄養素を意識しながら選ぶだけでもだいぶ違ってきます。
今日からでも、「少しでも手足の冷えを改善していこう」という意識で生活を変えていきませんか?