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ある日身近な人がパニック障害になってしまった。そんな時、接し方に迷ってしまうこともあるでしょう。

 

身近な存在である、家族・友人・恋人などがパニック障害になってしまったときにどういう風に接したらお互いのためになるのか?というのはとても難しい問題です。

 

身近な人にも自分にも優しい、接し方について一緒に考えていきましょう。

 

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パニック障害の人への接し方の基本は?

パニック障害,接し方,家族,恋人,友人身近な人がパニック障害だと診断された時、あなたならどうしますか?今回は、パニック障害の人への接し方についてお話していきます。

 

まずは、病気について正しく認識することが必要です。

 

  • パニック障害は脳の病気であること
  • パニック障害は気持ちの持ちようではどうにもならないこと
  • 発作が起きること
  • 発作の時患者さん自身は「とてつもない不安や恐怖」を感じているということ

 

この4つはぜひ周りの方々に知っておいていただきたい内容です。つい励ます意味も込めて、「気持ちの問題だから」などと言ってしまうと、かえって患者さんを孤独な精神状態にしてしまいます。

 

「自分の理解者がいない」と思ってしまうと誰しも不安を募らせますよね。パニック障害の患者さんでも同じことです。不安が募ると発作がとても起きやすい状態になります。

 

パニック障害では、予期不安(よきふあん)というまた発作が起こることに対する恐れの感情があります。発作はとても苦しく、突然襲ってくることを考えると当然のことかもしれません。多くの患者さんが「また発作が起きたらどうしよう」と不安な感情を抱いているわけです。

 

参考:パニック障害を自力で克服した人の行動と共通点は?

 

さらに、繰り返し発作が起きることから、以前発作が起きた場所や時間、物事を怖がってしまう場合もよくあります。また、広場恐怖といって人の多いところや行列に並ぶことなどが難しくなる場合も少なくありません。

 

パニック障害の周りの人に対する接し方で重要なのは、まずは「否定せずに受け入れる」ことです。相手に「自分のよき理解者だ」と思ってもらうことが大切で、その信頼感や安心感が今後治療を進めていくうえでも必要なのです。

 

パニック障害を克服した人の多くも、「自分を受け入れてくれる人の存在」について語っています。身近な人がパニック障害になってしまったら驚き、ショックを受けるかもしれませんが本人の話を否定せずに受け入れるところからはじめましょう。

 

家族がパニック障害の場合は?

まずは、お子さんがパニック障害の場合ですが、よく精神的な病気の場合には「親の接し方がおかしかったから」というようなイメージを持たれがちですよね。でも、必ずしもそれだけではないということを忘れないでください。

 

もともとパニック障害を引き起こしやすい体質というものはあるようなのですが、ストレスやショックが引き金でパニック発作を起こす場合もありますし、特に原因が見当たらないこともあります。

 

そして、お子さんの話をよく聞いてみましょう。本人が話したいときだけでよいのです。反対に過干渉になったり、いろいろと聞き出そうとするのはよくありません。うなずきながら話を聞くことで、自分が親に受け入れられていることを実感してもらうのが大切なポイントです。

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反対に親がパニック障害であるといわれた場合。これも戸惑ってしまいますよね。

 

参考:【パニック障害】仕事に影響が出ないようにするのに気を付けることは?

 

ここでポイントなのが、「親も強い存在というわけではない」ということです。親である前に一人の人間だということをまず認識しましょう。無理のない範囲で一緒にいる時間を増やしたり、話を聞いてあげるのがおすすめです。

 

参考:パニック障害のせいで動悸やめまいが…抑えることはできる?

 

兄弟姉妹の場合も同様に、医療的なことは医療者に任せ、家族ができるサポートというのは本人が話したいときに話を聞いたり、そばにいてあげるということになります。基本はいつも通り温かく接していれば問題ないでしょう。

 

友人がパニック障害の場合は?

友人がパニック障害だと診断された場合にも「いつも通り」の接し方がポイントです。

 

今までと接し方を極端に変えるのはよくありません。どうして良くないのかといいますと、「病気だから心配をかけている」という風にかえって患者さん本人に気を使わせてしまいます。

 

パニック障害であっても発作がないときは、今までのその人と何も変わりません。だから、接し方も変える必要がないのです。

 

ただ、発作についてはよく知っておきましょう。発作の時に冷静に対処できるからです。

 

発作が起きたら、まずは自分自身が落ち着いて友人の方を静かな人の少ないところに連れていってあげてください。一緒にいて安心させることでしばらくすれば、発作もおさまります。

 

発作が起きても、「その人はその人である」ということを忘れないでくださいね。

 

恋人がパニック障害の場合は?

パニック障害,接し方,家族,恋人,友人家族と同等に密接な関係である恋人がパニック障害だと診断されると、ショックもとても大きいでしょう。

 

この場合もいつも通り接してあげることが、その人のためになります。パニック障害があっても彼女は彼女・彼は彼のままです。こちらが良くも悪くも態度を変えるようなことがあってはいけません。

 

想像してみてください。調子が悪いときは誰でも心細くなりませんか?パニック障害も同じです。そうなると恋人の変化にも気が付きやすくなります。

 

そして、「私がパニック障害だから気を使わせてしまって・・」などと悪い方に考えがちです。だからこそ、今まで通りの優しい恋人でいてくれればそれで十分なのです。

 

発作が繰り返し起きても、その都度安心させるようにそばにいて優しく落ち着くまで見守っていてくださいね。

 

まとめ

パニック障害の人への接し方について、家族・友人・恋人というケース別にみてきましたが、いかがだったでしょうか?

 

共通していえることは、パニック障害だからといって接し方を変えてはいけないということです。

 

今までどおり優しく、温かく見守って安心感を与えることがポイントになります。

 

実は本人も自分がパニック障害だということで、周りに対して申し訳なく思ったり、周りが変わってしまわないか不安に思っているのです。

 

病気に対して正しい知識を持ち、いつもと変わらない笑顔で接して、身近な人を安心させてあげてくださいね。

 

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