自律神経失調症の検査費用ってどれくらい?そして、どんな風に検査するの?
自律神経失調症かもしれないと思ったときにどうやって診断されるのか、お金はいくらかかるのかについて解説していきます。
自律神経失調症の検査って?
そもそもの問題なのですが、自律神経失調症というのが正式な病名という訳ではないということはご存知ですか?
自律神経失調症というのは、ストレスやその他の要因で自律神経の働きが上手くいかなくなり、その結果体や精神面に不調が出てきている状態のことです。
自律神経失調症の状態になっている患者さんの場合には、体のいろいろな部分の調子が悪くなっていることによって「自分は何か重病になってしまったのでは?」と不安になっていることが少なくありません。しかも、ストレスと自律神経の関係はとても密接ですので体のことが不安になればなるほど症状も悪化することがあります。
そこで、ひとまず身体的異常がないとわかると「自律神経失調症」という仮の診断をするわけです。
自律神経失調症の検査内容をまとめると
- 医師の問診
- 他の病気が無いかの検査
- 自律神経の働きの検査
- チェックテスト
おおむねこの4種類に大別されます。
医師の問診では、症状や今の生活環境などを中心に、心の問題も含めて話をすることになります。
また、除外診断といって「何か他の病気で不調が出ていないのか」ということを調べます。体で具合が悪い部分を中心に、必要があればMRIやCTなどの画像による検査、尿検査や血液検査、他には精神疾患の検査などを行うのが一般的です。これは、自律神経失調症とすぐに決めつけてしまって他の病気を見逃さないための検査です。
また、あまり知られていないかもしれませんが自律神経の働きをチェックする検査もあります。
具体的には、
- 横たわっている時の血圧と立った時の血圧の変化
- 横たわっている時の心電図と立った時の心電図の変化
- 指のわずかな振動の周波数を脳波・心電図に照らし合わせて調べる
- 皮膚の反応についての検査
これらがよく用いられる検査です。自律神経の働きが上手くいっていないと、横たわっているときと立った時の血圧を同じに保つことが難しくなったりします。そこが数値に現れるという訳です。
また、皮膚に刺激を与えた時の反応も正常な状態と自律神経の働きが乱れている時で変わってきます。それを検査に活用しているという訳なのですね。
チェックテストでは、質問に答えていくことで
- 心と体の状態
- ストレスの程度
- ストレスに対する耐性
- 不安や恐怖の程度
- 気質・人格
これらを総合的に調べていきます。
以上が代表的な自律神経失調症の検査です。これらを必要に応じて行うことで自律神経の調子がどうなっているのか、また不調の原因が他にないのかなどを調べるのですね。
検査費用はどれくらいかかるの?
まず、検査するのには病院に行かなければなりませんが、ここで発生するのが初診料です。
初診の場合、問診と簡単な検査を行い、不快な症状にひとまず対処するためのお薬を処方されることが一般的です。この場合総額で、健康保険が三割負担の場合で3,000円~5,000円程度となることが一般的です。
画像診断は、CTで4,000円程度などが一般的、血液検査や尿検査は内容によって値段が異なってきます。
検査費用について不安なことがあれば、先に病院に聞いておくのがおすすめです。聞きにくいかもしれませんが、それをきちんと教えてくれない・あまりいい顔をしてくれない病院はおすすめできません。
心理検査(チェックテスト的なもの)も、保険適用なのでひとつ1,000円以内ということも少なくありませんので「心理検査って高額なのでは?」などと心配しすぎないで下さいね。
治療をきちんと続けていくためにも値段などでわからないことは、きちんと質問するのがおすすめです。
検査してほしいと思ったらどうすれば良い?
まずは、病院にかかるところがスタートラインです。
病院にかかってからのことですが、最初から色々な検査を一気にしていくということは少ないです。最初は体の調子の悪い部分を中心に検査したりしながら、のちに心理的な検査をしていく場合が主になります。
「すぐに検査してくれないからよくない病院だ」と思ってしまわないで、通院を続けてみてください。もし、検査することで気分が落ち着きそうならそれも主治医にきちんと伝えてくださいね。
まとめ
自律神経失調症の検査は、体の面・心の面と多岐に渡って検査されます。
検査費用は、1,000~5,000円程度と内容によってかなり幅がありますが、費用についてあらかじめ知っておきたい場合は今度の検査の予定・治療の計画について質問してみてくださいね。
ちょっと聞きにくい検査費用ですが、たいていの場合親切に教えてもらえますので安心してくださいね。