自律神経失調症と言われたけれど、治し方はどうしたらいいの?自力で治すためにできることって何かある?
そんな「なるべく自分で治したい」という気持ちを応援する情報をまとめました。今日から自分でできるケア、はじめてみませんか?
自律神経失調症の基本的な治し方は?
自律神経失調症というと何か特別な状態のように思うかもしれませんが、程度の軽いものなら誰でも近い状態を経験したことがあるともいえます。たとえば、試験の前に緊張して眠らなくてはいけないのに眠れなくなったり、悩み事が辛くて食欲がなくなったりなどの経験はありませんか?
これらの不調は交感神経と副交感神経の交代がストレスなどでうまくいかなくなっているのが原因です。自律神経失調症とはこれらの神経が適切な時に上手く働けなくなっていることでおこります。
つまり、自律神経失調症の治療ではこれらの働きがなるべく正常になるようにすると同時に今ある不快な症状を抑えるという2つが主になります。
自律神経の働きを整えるためには、
- 自律訓練法(自分のからだをコントロールするための訓練)
- 生活の改善
- 理学療法
- カウンセリングなどの心理療法
などを医師の指導で行います。どの治し方を行うのかはその医師の方針によって異なりますが、このような治療法で原因となっているストレスと向き合ったり、生活を整えて自律神経の乱れを治していくという方法が一般的です。
そして、同時に今ある不快な症状を抑える治療もします。その方法は薬物療法、すなわちお薬を飲む治療です。
参考:自律神経失調症の症状が辛いときの食事!吐き気や汗がひどいときには?
イライラを抑える薬や、頭痛のお薬など症状に合わせたものを処方されますが、漢方薬を使う場合もあります。しかし、お薬には副作用として眠気を伴うものも多く、薬を使わずに治したいと思う方もいるでしょう。
では、自分で自律神経失調症を治すためにできることは何でしょうか?
自力で治すためにできることは?
自力でできる治し方で意識するポイントは大きく分けると3つあります。
- 生活リズムを整える
- ストレスを積極的に和らげる
- 食事の内容に気を付ける
まず、生活リズムを整えることで乱れている自律神経の働きを正常に近づけていきます。不眠などの症状がある場合でも、夜は寝る少し前から暗めの照明で過ごすようにしたり、朝は窓を必ず開けて光を浴びるようにするなど、昼間に交感神経・夜に副交感神経が働くように自然なリズムを心がけます。
そして、ストレスへの対策も大切です。精神的に疲れているとお休みの日などは、ついつい寝て過ごしがちですね。しかし実は、日常と少し気分を切り替えてすごすことの方がストレス解消になります。
つまり、完全に寝て過ごすより、少しおでかけする方がおすすめです。どうすると気分がホッとするのかは人それぞれですが、家でできるホッとするひと時、外に出かけて気持ちを切り替える、という二つのストレス解消法を持つのがおすすめです。
参考:自律神経失調症とパニック障害の違いって?併発することは?
また、食事の内容ですが神経の働きを助ける栄養にビタミンB群があります。また、これらはストレスが続くとたくさん使われてしまいます。同様にビタミンCもストレスが続くとたくさん必要になります。正常な神経の活動をサポートするためにも、これらの栄養素は意識して摂るようにしましょう。
やっぱり病院は行った方がいい?
できれば、継続して病院に行くのがおすすめです。
もし薬物療法中心が心配、ということならそのことも含めて医師に相談しましょう。
病院に行っていれば、自律神経失調症の陰に隠れていた病気を見落とすリスクも減ります。相談しやすく・距離的に億劫にならない場所にある病院を見つけることが嫌にならずに通院を続けれられるポイントです。
まとめ
自律神経失調症の治し方は、病院に通いつつ自力で治す努力をするというスタイルをするのがベストです。
そうすることで他の病気を見落とさずに、自分自身の治す力も生かすことができます。処方された薬は、用量を守り・副作用があったらすぐに相談しましょう。
また、自分でも生活・食生活を整える努力を忘れないようにしたいですね。根気のいる治療ですが、毎日の積み重ねが症状を良くしてくれることを忘れずに続けていきましょう。