自律神経失調症で胃痛に悩んでいませんか?そんな時に頼りになる市販薬や処方薬などのお薬を紹介します。
また、同時に悩むことの多い吐き気対策についても考えてみましょう。
自律神経失調症で胃痛になることも?
自律神経失調症では、全身に色々な症状が出ますが胃痛の症状を訴える方も多いですね。胃などの消化器官ももちろん自律神経にコントロールされています。
つまり、交感神経と副交感神経のどちらかが働きすぎたり、反対に働かないということが起こってくると胃などにも不調が現れてくるという訳です。
まず、交感神経が優位になっている場合。
この場合には胃の血行が悪くなってしまいます。そして、胃の筋肉がけいれんしてしまうことにより胃痛が起こります。
次に、副交感神経が優位になっている場合です。
この場合には、胃などの消化器官が活発に動きすぎてしまう場合があります。
そうなると胃酸を多く分泌しすぎてしまい、胃があれてしまいます。ひどい時には潰瘍になってしまう場合もあるので注意が必要です。どちらのタイプも自律神経が適切に働いていれば起こらないのですが、ストレスや環境の変化、生活習慣などで自律神経が乱れてしまうと誰でも起こりうる症状です。
どんな薬が処方される?効きそうな市販薬は?
胃がうまく働いていないことが原因でけいれん性の胃痛が起きている場合には、運動機能改善薬を処方されます。
胃の働きをよくしてくれる効果があるので、吐き気や食欲不振など胃腸などの消化器がよく働いていないことが原因で起こっている他の症状にも効果的です。
反対に胃酸が多く出すぎている場合には、胃酸分泌抑制薬を処方されることが多いのですが、同時に胃の粘膜を保護するための薬も処方されたりもします。
注意したいのが、胃酸分泌を抑える薬には即効性があり、すぐに痛みがおさまることが多いのですが、飲むのをやめるとまたもとにもどってしまうことがある点です。そして、種類によってはニコチンとの相性がよくないので煙草を吸っている方は禁煙する必要があります。
症状などから判断して処方されるので、胃痛のタイミングや症状などを医師に詳しく伝えましょう。また、精神的な要因が多い場合には同時に抗不安薬や精神面に効果的な漢方薬などを処方されることも多いですね。
自分で買うことのできる胃痛に効果のあるお薬をいくつかご紹介します。副作用が少ない漢方系のお薬を選ぶポイントも合わせてお伝えしますね。
まず、選ぶときには「ケイヒ」・「チョウジ」・「ウイキョウ」が入っているものがおすすめです。
市販薬では、
- 太田漢方胃腸薬Ⅱ
【第2類医薬品】太田漢方胃腸薬2 54錠 【2個セット】 |
が手に入りやすくおすすめです。
参考:自律神経失調症の改善に!ウォーキングの時間はどのくらいが最適?
わからなければ、「ストレスで胃が痛い」という風に薬剤師さんに伝えて選んでもらうのもよいでしょう。
吐き気対策はどうしたらいい?
吐き気が強い時の対策についてご紹介します。
自律神経失調症と吐き気が関係している場合、自律神経の乱れによって胃の調子が悪くなって吐き気が起こっている場合もありますし、精神的に辛いなどで脳の刺激によって嘔吐中枢が刺激されて吐き気を感じる場合もあります。
またストレスによって内耳に異常が起きて吐き気が起こっている場合もあるなど、ひとくちに自律神経と吐き気という風にまとめるのはなかなか難しいのです。
ですので、吐き気を感じた時にどうするか?ということをお伝えします。
- 気をそらす
「なんだそんなこと?」と思われるかもしれませんが、吐き気を感じたら体の他の部分に注意をむけます。手足でもいいですし、どこでもいいので吐き気で気持ちが悪い部分以外に意識を集中させます。「気持ち悪くなりそう」と感じた時点で行うとより効果的です。
- いつ吐き気が起きたのか自覚する
心因性の吐き気の場合には、特定の場所や状況で起きることが少なくありません。今後の治療の参考にするためにも、時間や場所、状況などを記録しておきましょう。
自分で「吐き気が起こるかもしれない」と自覚するためにも必要なことなのです。吐き気の根本的な解決には自律神経の調子を整え、ストレスを上手に解消することが必要です。
しかし、突然襲ってくる吐き気。意識をどこかに集中させるなどして対処しましょう。
まとめ
自律神経失調症では、交感神経と副交感神経の正常な働きが乱れてしまっています。
そのため、胃腸が働かないことによる胃痛・または胃酸過多による胃痛などさまざまなタイプの胃痛が現れる場合があります。症状によって必要な薬が違ってきますので、病院でなるべく詳しく症状を伝えることが一番重要なポイントです。
また、吐き気を感じる場合はなるべく体の他の部分に意識を集中させることを実践してみてくださいね。