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パニック障害にお悩みの方が日常生活の中で困ってしまうもの、その一つに美容院のシャンプーがあります。

 

「美容院のシャンプーでどうして発作が起きがちなのか?」や「もし具合が悪くなったら?」などの不安を少しずつ解消していきましょう。

 

なるべくリラックスして普段通りにシャンプーをしてもらうコツを考えます。

 

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パニック障害は美容院でも発作が起きる?

パニック障害,美容院,シャンプー本来リラックスできるはずの美容院。でも、パニック障害の場合には美容院でシャンプー中に症状が出てしまって困る場合もあります。それを避けるために美容院に行くことを敬遠してしまう、というケースもあるくらいです。

 

でも、今まで普通にできていた「美容院でシャンプーをしてもらう」ということができなくなってしまうことはとても辛いですし、不自由を感じてしまいますよね。まずは、どうして美容院で髪の毛を洗ってもらっている時に発作が起きるのかについてご説明します。

 

パニック障害の症状で日常生活にかなり支障があるのが「予期不安(よきふあん)」です。予期不安は、「また具合が悪くなったらどうしよう」と不安感に襲われてしまう症状のことです。何回かパニック発作を経験するうちに起こるようになってしまいます。

 

この予期不安ですが、

 

  • 逃げ場のない場所
  • 人がたくさんいるところ
  • 前に発作が起きた場所

 

にどうしても行かなくてはいけなかったり、行く必要があるというときに起こりやすいものなのです。

 

美容院で過去に発作を起こしたことがある方は、もちろん、美容院は「不特定多数の人がいる場所」であり、シャンプーの間は「逃げ場がない」と感じてしまう方が多いので、美容院でのシャンプー中に落ち着かない・なるべく避けたいと思う患者さんも多くなっているということですね。

 

どうしてこのような場所で不安になってしまうのかというと、

 

  • 調子が悪くなっても誰にも助けてもらえない
  • 発作が起きているのを人に見られたら恥ずかしい

 

このような気持ちになってしまっているからです。確かにパニック発作は起きている最中は「死んでしまうのかな」と感じるほどつらいものですし、初めての人が見たら驚いてしまうかもしれないと考えるのは普通のことかもしれません。

 

参考:パニック障害のせいで動悸やめまいが…抑えることはできる?

 

しかし、この予期不安が強いとこのような人の多い場所やすぐに抜けられない場所を避けてしまう「広場恐怖(ひろばきょうふ)」という状態になってしまうことがあります。こうなると、外出が難しくなったりなどの二次的な問題が出てきて余計に心身のバランスを崩しかねません。

 

そのため、「苦手なもの」を少しずつ克服していくことが将来的にみてもおすすめなのです。

 

シャンプー時に落ち着くコツとは?

パニック障害,美容院,シャンプーさて、シャンプーの時に落ち着くコツについて一緒に考えていきましょう。

 

まず、不安になっているポイントについて整理してみます。

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  • シャンプー中に具合が悪くなっても抜け出せない
  • 発作を知らない人に見られるのが恥ずかしい
  • とにかく怖くなってしまう

 

このように抜け出せない場所だからこそ、恐怖を感じたり、不安になったり、避けたくなってしまうのですね。

 

現在頓服薬はもらっているでしょうか?シャンプーの時もその頓服薬をポケットに忍ばせておくか、ハンカチなどに挟んで持っておきましょう。「お守り」のようなものがあると、だいぶ落ち着きますし、実際に具合が悪くなりかけたらすぐに飲むこともできます。

 

また、当日予約もおすすめです。調子がいい時に予約するのと、調子が悪くなるかもしれない先の予定を決めておくというのでは全く不安感が違います。電話するのに抵抗があったら、当日予約できる予約サイトもとても便利です。

 

そして、知らない人たちに発作を見られてしまったら、という不安についてですが、これはなるべく空いている時間帯・日にちを選ぶことで少しプレッシャーが緩和されるでしょう。予約できそうなら平日がベストです。

 

以上が美容室でシャンプーをしてもらうポイントですが、それでも不安という方もいらっしゃることでしょう。

 

その場合にはカットだけであれば「シャンプーをしない」という選択もあります。最近はカットのみのお店やメニューも多くなりましたし、シャンプーをしてもらわないことで数百円安くなることもあります。どうしても辛い場合は、こういった方法もあるので心配しすぎないでくださいね。

 

また、お店の人にあらかじめパニック障害のことを伝えておくのも一つの手です。ご自身で思われているほど、「変に思われたり」することはありませんし、もしそれで対応が良くなかったら、そのお店に行くのをやめたほうがいいくらいともいえます。

 

参考:パニック障害の薬とお酒の飲み合わせはアウト?運転中に症状が出た時は?

 

伝えておくことのメリットは、

 

  • 薬と水を持ってシャンプー台に行きやすくなる
  • ガーゼをかけてもらうことを断りやすくなる
  • 具合が悪くなった時に休ませてもらいやすい

 

この3つです。不安な時は先に相談しておくと気持ちの上でも楽になります。

 

もし発作が出たらどうする?

発作が出た時のことを知っておくことで、冷静に対処することができます。今回は、もし美容院で発作が起きた場合にどうしたらいいのか?ということを3つのポイントにまとめました。

 

  • 自分に「大丈夫」と言い聞かせる
  • 深呼吸を意識する
  • 施術を中断して休ませてもらう

 

パニック障害の発作中には「死んでしまう」というような恐怖を感じがちです。しかし、実際には病院でパニック障害だと診断されている場合、体に異常があるわけではありません。だから、本当の意味で「大丈夫」なのです。それを自分に言い聞かせましょう。

 

また、過呼吸にもなりがちですが、早い段階で過呼吸気味になっていることに気が付けば深呼吸を意識することでひどくならずに済む場合があります。

 

そして、つらい時には無理せずに休ませてもらいましょう。普通に「ちょっと気分が悪いので、休ませてもらいたい」といえば大丈夫ですよ。

 

まとめ

パニック障害のために美容院のシャンプーが不安に感じる方は少なくありません。

 

対処するには、

 

  • カットの場合は家でシャンプーを済ませる
  • 頓服薬を持っていく
  • 美容師さんにあらかじめ相談
  • ガーゼをかけないでもらう
  • 辛いときは休ませてもらう
  • 自分に「大丈夫」」と言い聞かせる
  • 調子のいい日を選んで当日予約する

 

これらがポイントになります。美容院でなるべくリラックスできるように以上のポイントを意識してみましょう。

 

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