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自律神経失調症でめまいやふらつきを感じる人も少なくありません。

 

一方、体に問題があって貧血症状が出ている場合も同じような不調が出てくる場合もあります。

 

自律神経失調症なのか?それとも他の病気から貧血が起きているのか?ということを見極めることがとても大切です。

 

二つの違いを分かりやすく解説します。

 

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自律神経失調症と貧血症状の共通点と違いは?

自律神経失調症,貧血症状,違い自律神経失調症と貧血症状。それぞれどんな症状が出てくるのでしょうか?

 

まずは、自律神経失調症ですが、こちらの特徴は全身に色々な症状が出てくるということです。この状態を不定愁訴(ふていしゅうそ)といいます。

 

普通体の不調というと、「胃が痛い」とか「頭が痛い」など独立して不調が現れることが多いものですね。しかし、自律神経失調症の場合には「頭が重くて、おなかの調子も悪く、イライラする」など体の面や心の面などさまざまな一見関係ない症状が同時に、あるいは次々と現れます。

 

そのため、「自律神経に問題がある」と気が付くのに時間がかかってしまうことがよくあります。例えば喉の調子が悪くなるという症状もよく見られるのですが、そこで耳鼻咽喉科にかかったとします。しかし、異常なしといわれてしまうこともあるのです。

 

そして、お腹もおかしいので今度は消化器内科などの科にかかったりします。そこでも、なかなかよくならないので腹部CTをしてみたり、血液検査をしてみたりなど徹底的に調べたとします。しかし、異常が見つからないのです。

 

調子がなかなか良くならずに困ってしまった患者さんが、例えば心療内科や内科で今までの症状を全部話し、「異常なしといわれた」と伝えてようやく「自律神経の問題かもしれない」と言われるということもあります。これが自律神経失調症の症状が意外とわかりにくいといわれている所以です。

 

では、貧血症状と自律神経失調症の共通点と違いについて考えていきましょう。

 

貧血症状との共通点は、

 

  • 立ちくらみ
  • 体のだるさ
  • 疲れやすさ
  • 動悸や息切れ

 

などが代表的なものです。

 

反対に分かりやすい違いとしては、貧血症状だけでは以下のような症状は現れないことが多く、あまり貧血症状と関係がない症状と思っていいでしょう。

 

  • 気分の浮き沈みが激しい
  • 極端に暑いと感じる
  • 手足のこわばり・痛み
  • 肩こり・腰痛

 

参考:自律神経失調症の眠気を改善する方法を5選!

 

もちろん、まったく無関係でない場合もありますし、自律神経失調症と他の病気が併発している場合、このような症状が現れる可能性があります。しかし、貧血だけではあまりみられない症状なので、参考にするとよいでしょう。

 

貧血症状にはどんなものがある?

自律神経失調症,貧血症状,違い今度は、貧血症状に注目してみていきましょう。イメージとして貧血ではこうなる、という知識があるという方もいるかもしれませんが、あらためて貧血になるとどういった症状が出てくるのかについてみていきましょう。

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貧血では、

 

  • 立ちくらみ
  • 血色が悪くなる(顔色・爪など)
  • 疲れやすくなる
  • 耳鳴り
  • 心臓がどきどきする
  • 動くと息切れがする
  • 食欲不振

 

このような症状が現れると一般的にいわれています。かなり自律神経失調症と共通するものがあると感じられた方もいるでしょう。

 

では、どうやって見分けるのでしょうか?それにはやはり病院を受診することが必須です。病院で血液検査をすれば、貧血であるかどうかすぐにわかりますので、貧血症状に似た不調が続く場合にはぜひ積極的に病院に足を運び、検査することをおすすめします。

 

「でも、貧血ってよくなる一般的な不調なんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。

 

確かに、たいていの貧血は鉄欠乏性貧血というあまり心配のないものです。これは、偏った食生活やダイエットなどで栄養素が不足していることで起こるもので、女性のうち約17%の人は貧血のトラブルを抱えているともいわれています。

 

鉄欠乏性貧血なら、食事を改善したり、難しい場合にはサプリメントを利用したりすることですぐに改善されますのであまり心配しすぎなくても大丈夫です。

 

参考:自律神経失調症にはツボ!手や背中・足にあるツボを刺激で改善!

 

しかし、中には「怖い」貧血があるということはご存知ですか?

 

実はあなどれない貧血とは?

貧血症状の種類には実は色々なものがあります。

 

  • 鉄欠乏性貧血
  • 再生不良性貧血
  • 溶血性貧血
  • 悪性貧血
  • 他の病気による出血など

 

再生不良性貧血というのは、骨髄に問題が起こることで正しく血液が作られなくなってしまうことで起こります。他にあざができやすくなったり、歯茎などから血が出やすくなったりします。これは、骨髄移植や輸血などの治療が必要な貧血です。

 

溶血性貧血というのは、赤血球が壊れやすくなってしまうことが原因で起こります。原因によって対処法が異なってきますが、症状としては黄疸が現れることがありますが、肝臓病とは関係がありません。

 

悪性貧血は高齢者に起こりやすい貧血です。ビタミンB12が足りないことによって起こる貧血です。舌に口内炎ができたり、白髪が急激に増えたりします。手足がしびれたり精神症状も伴う場合があり、意外と見過ごしやすく注意が必要です。ビタミン剤の服用で改善できる貧血でもあります。

 

参考:貧血の人は朝めまいがするって本当?起きられないのは低血圧だけじゃない!

 

また、他の病気で臓器などから出血がある場合にも貧血症状は起きてきます。ずっと健康診断を受けていないという方などは、特に注意が必要です。「自律神経失調症か?貧血か?」などと心配になったらこの機会に体の総チェックをしてみるのはいかがでしょうか。

 

まとめ

自律神経失調症と貧血症状では、違いを見つけるのはなかなか難しいものです。

 

しかし、貧血症状の中には原因に大きな病気が隠れているものも少なくありません。特にしばらく健康診断などを受けていないという場合などは、積極的にきちんとした検査を受けることをおすすめします。

 

貧血症状に対する検査をしっかりして損は何もありません。これで何も見つからなければ、自律神経の問題を疑ってしっかりとそちらの治療をしていけばいいということになります。

 

もし、疑わしい症状が見られたら病院を受診して、他の病気の早期発見ができるように、または自律神経の問題に早く気が付いて生活の改善を図れるようにしていきましょう。

 

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