統合失調症の原因は未だに解明されていません。ですが原因になる可能性が高いものはわかっているんです。子供の統合失調症には親が関係していると言われています。
もしかしたら親が子供の統合失調症を引き起こしてしまうかもしれません。そうならないようにするにはどう対応すれば良いのか?
子供に元気よく育ってもらうためにも正しい対応の仕方を知っておきましょう。
統合失調症の原因は?親にもあるってどういうこと?
統合失調症の原因が親にもあると言われているのは、親の行動が子供に不信感を抱かせてしまうからなんです。
ニュースでよく目にする「虐待」。
テレビで取り上げられているのは死に至るほどのひどい虐待ですが、報道がすべてではありません。報道されていなくても、死に至らなくても、虐待を受けている子供は存在します。親から子供に対する虐待も統合失調症の原因となるんですね。
また、兄弟姉妹と比較されて親に不信感を抱くようになった子供が統合失調症を患ったというケースもあります。兄や弟、姉や妹だけに優しくて自分には優しくない。そういう環境の中で育っていくと、子供の中で親に対する不信感が芽生えてきます。
過剰な教育も統合失調症の原因となり得ますね。遊ばせてもらえることは一切なく勉強だけをして叱られてばかりだった子供。「そんなのドラマの中だけの話でしょ?」と思うかもしれませんが、実際にあるんです。
このように子供が親に不信感を抱くパターンを見ていくと、なんとなく“良くない対応”が見えてくるのではないでしょうか。親が子供に対し、もしくは家族全員に対して攻撃的であったり支配的であったりすると不信感は増していくばかりです。
親は子供にどういう対応をするべき?
子供が統合失調症になる原因を親が作る。これは決してただの噂ではなく本当のことなんです。では、いったい親は子供にどういう対応をとれば良いのでしょうか。
「支配的・攻撃的でなければ良いのか?」と言ってもそうではありません。親が子供に対してまったく無関心であっても子供は親に不信感を抱いてしまうのです。
虐待に関しては言うまでもないですね。問題は「兄弟姉妹との比較」「過剰な教育」でしょう。
兄弟姉妹との比較は子供にとって大きなストレスになります。ストレスは統合失調症の主な原因と考えられていますから、あまり比較しないであげて下さい。平等の目線で接し、兄や姉である立場を自覚してほしい時には「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と一言で押さえ込まずに理由をしっかり説明するようにしましょう。
教育をする時は“約束事”を決めると良いですよ。アニメばかり見ていて子供が勉強しない、宿題をしない、というのはよくある話です。こういう時に役立つのがお互いが譲り合った約束事。
「6時から7時まではアニメを楽しむ時間だけど、学校から帰ってきたあと1時間は勉強する時間にしよう」というふうに子供と約束をします。アニメの時間が7時から8時だから6時から7時が自由時間なのは嫌だ、と言い出したなら、親と子供の間で約束を交渉していくんです。
そして「しつけ」ですね。子供がなにかを欲しがっている時「しつこいから」とすぐに買ってあげてしまったりしていませんか?子供の要求をなんでも呑んでしまうと、子供の精神力がどんどん弱くなっていくんです。そうすると統合失調症になりやすくなります。精神力が弱くなると暴力的になったり他の人の痛みがわからない子供になる可能性があるんですね。
参考:統合失調症の症状で暴れる時はどうすれば良い?対処法は?
甘やかしすぎても厳しすぎてもNG。そうなると、よくある「飴と鞭」という言葉がぴったりですね。どちらかへ極端に偏るのではなく、どちらもうまく使い分ける必要があるということです。
いまいち信じられない…実例はある?
統合失調症の原因が親にあるだなんていまいち信じられない、という人もいらっしゃると思います。しかしながらあり得ない話ではなくインターネットにはたくさんの経験談が投稿されているんですね。
質問掲示板には悩みがよく綴られています。それは統合失調症の子供が「親に理解してもらえない」というもの。
病院で診察を受けて統合失調症と診断された。親に話しても理解してもらえない、どうすれば良いだろう。このような悩みがたくさんあります。
これはつまり親が子供を理解しようとしていない表れとも考えられますね。子供を理解しようとしない姿勢が統合失調症の原因を引き起こしているかもしれません。
もしも子供が統合失調症だと告白してきたならしっかり理解して一緒に悩み、進んで治療していきましょう。理解しないという行為は悪化の原因にも繋がるんです。
まとめ
統合失調症に限らず、親が子供の精神病を引き起こす原因となる、という話は以前からありました。今に始まった話ではないんですね。
子供は可愛いかわいい我が子です。、しっかりと向き合い、お互いに成長していきましょう。