自律神経失調症を自然に改善していくにはツボ押しが効果的?
手や背中、足にあるツボを押すことで不快な症状を和らげられる場合もあるのです。
自律神経の調子の乱れを感じたり、疲れを感じている時などにツボ押しでセルフメンテナンスをしてみませんか?
初めてツボ押しをしてみるという方にもわかりやすい、一度試してみたいツボをご紹介します。
自律神経失調症にはツボ押しが効果的?
自律神経失調症の症状を体をリラックスさせながら改善できたらとても嬉しいですよね。そんな症状の改善方法にツボ押しがあります。
気持ちよく手や背中、足などのツボを押したり、家族やパートナーなどの身近な人に押してもらったりしてリラックスしながら体調を改善していきませんか?
そして、ツボ押しには実は単なるリラックスだけでない様々な効果があるのです。
まず、筋肉のコリをほぐす効果が得られます。ちょっと当たり前のように感じられたかもしれませんが、実はこれもストレスの緩和に非常に効果的だと考えられているのです。
ストレスを感じている時を思い出してみてください。体のどこかにぎゅっと力が入っていたり、歯を食いしばってしまっていたりしませんか?人間はストレスに耐えるために筋肉を緊張させてしまうのです。
そして、筋肉がガチガチにこってしまうとストレスを感じてもそれ以上、固く緊張させることができません。そうするとストレスが受け止めきれずに精神的な症状に現れてきたり、体調の変化が起こったりするという考え方があります。つまり、ストレスがオーバーフローしているイメージですね。
そうならないようにするために、ツボ押しなどのマッサージはストレスの緩和に役立つわけです。
また、東洋医学ではツボは「経穴」と呼ばれています。つまり「気」の通り道の要所、電車に例えると駅だと思っておくとわかりやすいでしょう。
健康な状態というのは、体中を気が過不足なく、滞らずにめぐっている状態です。それが上手く流れなかったり、一部に集まったりなどの問題が起こると体調が悪くなると考えられています。
ツボを押すことで血行を良くし、その流れも改善して不調をもとから治していこうというのが東洋医学的なツボ押しの考え方なのです。
また誰かにマッサージしてもらうことでさらに効果がアップするということにも実は根拠があります。
最近一般にも知られてきた「オキシトシン」というホルモンをご存知ですか?これは人と人が(動物などでも)触れ合うと男女問わずに分泌されるホルモンで、「幸せホルモン」ともいわれるホルモンです。
代表的なのが、お母さんと赤ちゃんが授乳などで触れ合っていると分泌されるという例なのですが、実はカップルなどでも触れ合うと男性女性関係なく分泌されます。これは、セロトニン神経を活性化させてくれますのでそれによって心の状態が安定するという嬉しい効果があります。
つまり、ツボを押すなどのスキンシップは体だけでなく心にもよい影響を与えてくれるということです。自律神経失調症の症状も抑えながら、心のケアにもなりますので、身近な人にツボ押しをしてもらうのもおすすめです。
もちろん、一人で押してもツボ押しは体全体のめぐりを良くして体調の改善に役立ちます。まずは、わかりやすい場所から始めてみませんか?
手・背中・足のおすすめのツボは?
まず、手のツボでわかりやすいものを2つご紹介します。
自律神経失調症のとき、不安や心配など心が落ち着かなくなることがよくありますね。この二つのツボはそれらに効果的です。
労宮(ろうきゅう)は、手のひらの真ん中あたりにあるツボです。中指と薬指を折り曲げてちょうど手のひらに当たる場所になります。いた気持ちいいくらいの強さで押してみてください。
もう一つは手首にある内関(ないかん)です。こちらは、手首のしわから見て指2本分、上の部分です。ここも押して少し痛いけれど気持ちいいという強さでマッサージしてみてくださいね。どちらも、息を深く吐きながら親指でやさしく押してあげるのがコツです。
次に、背中のツボでわかりやすいものをご紹介します。背中は自分で押すのが難しいので、誰かに押してもらうのがよいでしょう。自分でやるしかない!という方はゴルフボールなどを床に置いて背中でぐりぐりと動かすと簡単にツボを刺激することができます。
さて、背中にはたくさんのツボがあり、臓器に関係するもの、交感神経や副交感神経などの神経がたくさん走っている場所でもありますから、さまざまな不調に効果が期待できます。おすすめは、背骨に沿って押してみたり刺激を与えて気持ちいいところを重点的にマッサージするということです。
いくつかのツボが同時に刺激出来て、胃痛・頻尿・イライラなどさまざまな不調を整えてくれますよ。
最後に足のツボを2つご紹介します。
まず、イライラを抑えてくれるツボに太衝(たいしょう)があります。こちらは、親指と人差し指の骨がぶつかるところより、少しつま先側です。イライラを抑えることで、他の症状の緩和につながることもありますので、積極的に押していきたいツボです。
足には全身の疲れを取る足三里(あしさんり)というツボもあります。自律神経が乱れている場合、なんとなく体がだるい・疲れているという症状が出ることもありますね。足三里を押してリフレッシュするのもおすすめです。
場所は、膝の外側のくぼんでいる部分から指4本下の部分です。親指で押すとじんわり響く感じがあればOKです。
参考:自律神経失調症で入院となると費用や期間はどのくらい?保険はきく?
以上、分かりやすいツボをご紹介してきました。今日からツボ押しを日課にして少しでもリラックスできれば幸いです。
リラックスタイムにツボ押しでリフレッシュ!
ツボ押しをするタイミングですが、やはり一日の終わりのリラックスタイムがおすすめです。
ベストなタイミングは、夕食後30分以上経ってからの寝る前のひとときです。
ツボは消化器などにも良い影響を与えますが、食べてすぐの状態でマッサージしてしまうとかえって体に負担になってしまう心配もあります。ですから、食べ終わって30分してからマッサージするようにしましょう。
また、体が温まっている状態の方が効果がよりあらわれやすいのでお風呂の後が理想的です。ゆっくり温まってから体をマッサージすることで心身ともにリラックスできます。
飲酒の後のマッサージは酔いをより回らせてしまう場合もありますので、なるべくツボ押しをするのは避けましょう。
まとめ
一日の終わりの入浴後のリラックスタイムにツボ押しを取り入れてみませんか?
自律神経失調症は心のストレスが大きくかかわっているケースが少なくありません。ツボ押しで手や足、背中などを刺激してあげることでリラックスして体調の改善につながることもあります。
誰かマッサージをしてくれる人がいれば、他の人に押してもらうといわゆる「幸せホルモン」のオキシトシンが分泌されて精神的な安定につながるという効果もあります。
場所がよくわからなければ、手や足、背中の気持ちいいところを押したりするだけでも血行が良くなって体調の改善が期待できます。
気負わずに気軽にお試しくださいね。