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パニック障害の症状で息苦しいことが多くありませんか?実は、息苦しくなったり呼吸のトラブルが起こるのはパニック発作にはよくある症状なのです。

 

いったい、その原因はどこにあるのでしょうか。

 

そして、息苦しくなってしまったときにすぐできる対処法も合わせてご紹介します。知識を身に付けて苦しくなった時に対処できるようにしたいですね。

 

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パニック障害では息苦しいことがよくある?

パニック障害,息苦しい,原因,対処法パニック発作を経験した人ならかなり多くの人が息苦しさを感じたことがあるともいえるほど、パニック障害では「息苦しいと感じる」という症状はよく知られています。

 

パニック障害の場合に起こる発作の時の息苦しさは実は体に異常があらわれているわけではありません。人間は強い不安や恐怖を感じたときに息が上がったり、体に不快感を感じることがあるものです。そのような反応が何もないときにも起きているという訳です。

 

息苦しいと感じることの多いパニック発作ですが、他の症状としては

 

  • 動悸(心臓のドキドキ)
  • 体が熱くなる・冷たくなる
  • めまい
  • 胸の痛み
  • 強い不安感

 

などが挙げられます。どれも、繰り返しになりますが身体的な異常で起こっているわけではありません。

 

しかし、初めて発作が起きた患者さんの場合、救急車を呼ぶこともあるくらいその症状は激しく、本人はとても不安を感じ「死んでしまうかも」と思うこともよくあります。そして、始めての発作から数日~1週間くらいの間にまた発作を起こすというケースがとても多いのです。

 

参考:【パニック障害】お風呂に入るのが怖い!良い方法あるの?

 

息苦しさや胸の痛みなどから多くの患者さんは最初心臓や呼吸器の病気をイメージします。そして、内科などを受診することが多いのですが、そこで身体的な異常がないことや予期不安などの特有の症状によってパニック障害かもしれないということが分かるというケースがとても多いですね。

 

内科の病院や救急外来などで最初に診察を受けることが多いのですが、パニック発作は始まってから10分くらいでピークを迎えて、30分程度で落ち着くことが多いのです。そのため、病院についたときには落ち着いていたということもあります。

 

参考:【パニック障害】お風呂に入るのが怖い!良い方法あるの?

 

そのような性質から、なかなか医師に客観的に症状を伝えられないという問題がありますが、パニック障害はそれほど珍しい病気ではないので、内科などの精神科以外の科で診てもらったとしても、割と早い段階で「パニック障害なのではないか」といわれることがほとんどです。

 

息苦しくなる原因はどこにある?

パニック障害,息苦しい,原因,対処法パニック発作で息苦しいととても不安になりますよね。でも、パニック発作のことを少し詳しく知ることで「今、自分はこういう状態なんだ」と冷静に状況をとらえられることにもつながります。息苦しさの原因となっているパニック発作について詳しくご説明していきましょう。

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パニック発作が最初に起きる原因ははっきりとは分かっていません。

 

  • 結婚・離婚・出産・就職などの人生における大きなイベントの後
  • 10代から喫煙しているとリスクが高くなる
  • 子供の頃の虐待を含むつらい体験があるとリスクが高くなる
  • 遺伝的にパニック発作を起こしやすい

 

これらがよく言われているパニック発作を起きやすくする要因ですが、まだ詳しいこと・直接の原因ははっきりとは分かっていません。

 

発作が起きるメカニズム自体はセロトニンとノルアドレナリンのバランスの問題とされています。

 

参考:パニック障害持ちは運転免許は取り消しになる?!更新はできるの?

 

セロトニンは、気分の落ち込みや不安感を抑えたり、幸福感を感じさせる脳内物質、ノルアドレナリンは危険を感じた時に分泌される脳内物質と覚えておくのが分かりやすいでしょう。どちらも多すぎても少なすぎてもいけませんが、パニック発作が引き起こされるとき、それらのバランスが崩れてしまっていると考えられています。

 

特に、セロトニンが細胞の中に再び取り込まれてしまって脳内に足りない状態になってしまっていることが多く、ノルアドレナリンの働きをセーブすることができなくなっているということが多いのです。そのため、治療の際にSSRIといってうつ病にも使われるセロトニンが減らないようにするお薬を使います。

 

二回目以降の発作は予期不安と関係していることが非常に多くなります。予期不安というのは、「また発作で息苦しい思いをするのが怖い」という気持ちのことです。発作が起きた場所に行くときや行動をするときに、強く感じる傾向にありますが、普通に過ごしていても感じることのある気持ちです。

 

この気持ちがあると、不安感を常に感じることになるので余計に発作が起きやすい状態になってしまうことが知られています。

 

すぐにできる対処法とは?

パニック発作が起こったら、「これはパニック発作だ」と自分で認識することが大切です。それによって不安が増大することを食い止められます。「どうしよう」という風に思ってしまうのが普通かもしれませんが、あえて冷静になるように日頃から意識しましょう。

 

息苦しくなってきたら、どうにか呼吸をゆっくりとするように心がけてください。呼吸は意識することでコントロールしやすいものです。過呼吸になってしまった場合には、紙袋を口に当ててゆっくりと呼吸するという方法がおすすめです。

 

そういうときに使えるように紙袋を常備しておくと安心ですよ。

 

また、パニック発作全般としての対処法ですが、

 

  • なるべく人の少ないところに行って休む
  • 「大丈夫」と自分に言い聞かせる

 

というとてもシンプルな対処法がおすすめです。発作をたくさんの人に見られてしまうと、ますます予期不安が強くなったり、人のいるところを避けてしまう行動パターンになりやすく、そうなると生活に支障が出やすくなります。

 

「これはパニック発作だから死ぬことはない、時間がたてば治る」と自分に冷静に言い聞かせるイメージトレーニングをしておくとよいですね。

 

まとめ

パニック障害では、発作のときに息苦しいと感じることがよくあります。これはパニック発作の代表的な症状です。

 

身体的には異常はなく、脳内物質のバランスが崩れることによって発作は起こります。

 

発作が起こったときの対処法としては、

 

  • 静かなところで休む
  • 紙袋を口に当てて息をする
  • これはパニック発作だ、と自分に冷静に言い聞かせる

 

これらを覚えておいてくださいね。

 

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