全身に不快な症状が出る自律神経失調症。なるべく自然な治し方で改善していきたいと思いませんか?
自分でできるツボ押し、首のツボなど自然な治し方についてまとめました。積極的に自分でできるケアを行って回復を後押ししていきましょう。
自律神経失調症の自然な治し方は?
自律神経失調症の治し方には、自分でできる自然なものもあります。もちろん、本当に自律神経失調症かどうかわからないままにしておくのは危険なので一度病院で診てもらうことをおすすめしますが、病院での治療にプラスして自分で行うと回復に効果があると考えられているものをご紹介します。
まずは、生活の改善が第一です。自律神経失調症では活動と休息の神経の交代が上手くいっていないというのが不調の原因となっていることが多いのですが、この2つの神経は一般的には昼と夜で切り替わるようにできています。
仕事が夜勤などどうしてもという場合でなければ、「今より30分早く起きる、30分早く寝る」というすぐできそうなことからやってみてください。寝る前のぬるめのお風呂もおすすめですよ。
生活の改善の中で食事内容にも気を配りましょう。神経伝達物質の合成には、ビタミンが不可欠ですし、ストレスによって大量に減ってしまうビタミンもあります。色々な種類のビタミンを摂るのが理想ですが、まずはビタミンB群とビタミンCを意識しましょう。
手軽に摂りやすいのが、乳製品・大豆製品・果物・じゃがいも・ほうれん草などの食材です。乳製品や大豆製品では同時にカルシウムも摂れるのが嬉しいですね。
そして、積極的に体をリラックスさせることも大切です。ストレスと自律神経失調症の関係がよく指摘されますが、ストレスを感じている人の場合、肩こりや首のこりなどが現れることが非常に多く、体がカチカチになってしまっていることも。そして、その体の不快感は更なるストレスになり悪循環になってしまいます。
ストレスに対処して、うまく巡りを良くしていくためには、ストレッチやマッサージもなかなか侮れない治療法といえるのです。
病院でできる治療法、セルフケアをうまく組み合わせて「症状を抑える」ことと「本質的に良くしていく」ということを意識して自律神経失調症と向き合っていきたいですね。
首にツボがあるって本当?ほかには?
では、具体的にどこをマッサージするのがいいのでしょうか?
- 天柱(てんちゅう)
首の後ろに太い筋が2本あるのがわかりますか?その外側のくぼんでいる部分が天柱というツボです。
天柱はいろいろなタイプの頭痛とストレス、疲労回復、疲れ目など様々な効果が期待できるツボで、体全体の調子を整えてくれるので自律神経失調症の改善にも役立つのです。
- 百会(ひゃくえ)
とても有名なツボなので聞いたことのある方もいるかもしれませんね。場所は、左右の耳と耳を結んだ頭のてっぺんです。
気持ちいい程度の強さで2~3分押すのがポイントです。頭の血流改善に効果が期待でき、自律神経失調症にありがちなめまいなどの不調を感じるときにも効果的なツボになります。
参考:自律神経失調症の症状が辛いときの食事!吐き気や汗がひどいときには?
この3つは場所もわかりやすく、いつでも気が付いたときに押すことのできる首と頭のツボです。
ちょっとした休憩に疲れを感じたりした時にも押してみるとよいでしょう。
どうしてツボ押しは効果的なの?
例えば自律神経失調症で頭痛がひどい場合にはお薬を飲むこともあるでしょう。でも、それは「痛み」という症状に焦点を当てています。
ツボ押しは、その原因となっている「血流が滞っていること」などの根本に焦点を当てています。すぐに効果が出るのはもちろんお薬ですが、予防という観点でもツボ押しは効果的なのです。
また、身体的にリラクゼーション効果を得られるのでストレスを解放してあげることにもつながります。
まとめ
ちょっとした時間にも自分でマッサージできるツボ、天柱・百会をご紹介してきました。
これらのマッサージで少しでも肉体的なストレスを減らして、自分で治す力を引き出していきましょう。お薬の治療とはまた違ったアプローチで効果を発揮してくれるはずです。