自律神経失調症の原因はどこにあるのでしょうか?ストレスがよく指摘されていますが、それだけじゃないという話も。
ゲームのやりすぎとの関係など現代ならではの問題を考えます。
自律神経失調症の主な原因って?
自律神経失調症はどうして起こるのでしょうか?原因がわかれば生活のヒントにもなりますし、改善の役にたつこともありますよね。
主な自律神経失調症の原因についてまとめました。
- 不規則な生活習慣
- 急なストレス
- 環境が大きく変わったことへのストレス
- もともとストレスに弱い体質
- ホルモンバランスの変化
- うつ病など精神疾患によるもの
主なものはこのような感じで、ほぼ生活習慣やストレスにかかわっていることが分かるでしょう。でも、これとは別に「本態性自律神経失調症」といってもともと自律神経のバランスを崩しやすい体質という方もいます。
とくに自律神経失調症の患者さんの半分くらいは、日常のストレスや疲れを発散できずに抱え込んでしまったことによって心身の調子を崩している状態だと考えられています。
多かれ少なかれ誰でも嫌なことや理不尽に感じること、疲れることがあります。つまり、今まで元気だった人でも自律神経失調症になってしまうこともあるわけです。
また自律神経は生活のリズムの狂いなどからも調子を崩しやすいと考えられています。夜更かしが続いたり、残業続きでなかなか休息がまとまってとれないというような状況はとても自律神経に悪影響を与えやすい生活習慣といえます。
さらに、男女とも中年以降の更年期などはかなり自律神経失調症の症状を訴える患者さんが増えます。ホルモンバランスの急激な変化でも自律神経はバランスを崩してしまうのです。
参考:自律神経失調症を改善する方法はコレ!ストレッチもおすすめ?
また、うつ病などの精神疾患が自律神経の働きなど体に影響を及ぼして体調不良になっている場合もあります。これも自分で見つけることはとても困難なので、心療内科などで早期発見してもらうのが理想です。
原因はストレスと大きく関係している?
自律神経の不調とストレスは、とても大きく関係しています。むしろ切っても切り離させないような関係にあるといってもいいでしょう。
人間はストレスを感じると交感神経が活発化します。
そして、リラックスすると副交感神経が活発化して休息モードに入るのですが、強いストレスが長く続いているとその切り替えが上手にできなくなってしまいます。つまり、活動モードのスイッチが入りっぱなしになってしまうということですね。
そうすると眠ろうと思っても、なかなか入眠できなかったり、イライラしっぱなしになったりするわけです。
参考:自律神経失調症の改善に運動は効果的!?どのくらいの期間続けるといい?
ストレスが自律神経の調子を乱してしまうことは非常に多いので、ストレスの多い生活をしているという自覚がある人は特に注意が必要になります。
ゲームのやりすぎは問題?
ゲームそのものが悪い、ということはありません。
ちょっと気分転換にゲームをする分には、ゲーム好きの人にとってはストレス解消になりますし、それが楽しみという人もいるでしょう。それ自体は悪いことではありませんので無理にやめる必要はありません。
ただ、寝る前にゲームに熱中してしまうのは危険です。そもそも寝る時間が遅くなってしまい、生活リズムを崩すことにつながりますし、就寝前3時間以内くらいに強い光を見ていると神経が興奮してしまいます。
そうすると不眠の症状も出やすくなります。ゲームだけでなく、テレビやスマホ、PCの就寝直前の利用にも注意してくださいね。
まとめ
自律神経失調症の原因は、生まれつき・ストレス・生活習慣など様々です。
しかし、患者さんの半分くらいはストレスと生活習慣により自律神経の調子を乱してしまっています。
また、ゲームそのものが悪であるということではないものの、寝る前のゲームのし過ぎは神経の興奮という面から心配な要素です。
ストレス解消にゲームをする場合には、少し時間といつプレイするかということに気を付けてみてください。