自律神経失調症の症状は風邪と似ている?どんな症状が風邪と間違いやすい?
簡単にわかる自律神経失調症と風の違いはこんなところにあったのです。もしかしたら!と思ったときに知りたい情報をお届けします。
自律神経失調症は風邪と似ている?
答えから言えば、自律神経失調症の症状は風邪と似ているものがたくさんあります。
なぜなら風邪も全身症状が出ることが多いですし、自律神経のトラブルでも不定愁訴といって体の色々なところに具合の悪さが出てくるからです。
そもそも自律神経失調症といのは病名というのは少し違っていて、「自律神経の乱れが原因で不調が起こっている状態」のことです。だから、症状は一定しませんし、人によってとかその時々によって全く別の病気のような症状が出たりします。
例えば、風邪と似た症状もたくさんあります。
- 頭痛
- 肩こり
- 寒気
- 鼻の不調
- 食欲不振
- 下痢
このような症状が出る人も出ない人もいますが、これらの症状だけを見ると風邪の症状にみえませんか?
風邪はウイルスの感染によって体の色々なところに症状が出るので、主な症状もいろいろなタイプがあります。発熱が主のタイプ、鼻水が出るタイプ、おなかの不調が出てくるタイプなど色々です。
参考:自律神経失調症の時、コーヒーやカフェインはダメ?
このように色々な症状が出てくるという意味でも自律神経失調症と風邪は似ているともいえますね。
症状の違いはどこにある?
では、自律神経失調症と風邪を見分けるポイントはどこにあるのでしょうか?
まずは期間です。
風邪は多くの場合、数日~1週間程度で治ることが多いのですが、自律神経失調症の場合には症状が良くなったり悪くなったりしながら、ずっと続いていきます。
しかも、風邪は精神状態とあまり関係なく起こりますが、自律神経失調症の症状は精神的な疲れとタイミングが重なっているように感じることが少なくありません。そして、風邪との最大の違いは自律神経失調症では精神面に症状が出る場合があるということです。
自律神経失調症の場合も精神面の症状が主なものというわけではありません。あくまでも体の症状がメインですが、精神面にも症状が現れる場合があるのです。
たとえば、
- 気分の落ち込み
- イライラ
- 被害妄想的な考え方
などが主な精神面の症状です。
他に風邪にはあまり見られない症状としては、
- めまい・立ちくらみ
- 血圧が不安定になる
- 喉に異物感を感じる
- 胸が苦しくなる
などが挙げられます。どれも全く関係ない症状のように感じるかもしれませんが、どれも自律神経の乱れによるものです。
自律神経は体中のあらゆる部分にありますので、このように一定しない症状が出てきます。
風邪じゃないかもと思ったら?
自律神経失調症では、「風邪でこんな風にはならないのでは?」と思う症状が出てくることがよくあります。
でも、風邪のような症状が初期症状であるという病気は少なくありません。自力で回復することの難しいものもあります。風邪は自宅で寝て治すのがいつものやり方、という方ももし1週間以上原因のはっきりしない不調が続いたら一度内科を受診してみてください。
例えば、喉の異物感などはっきりとどこかの器官に集中して不調が起きているような場合は、本当に喉の異常があるという可能性も否定できません。
自律神経失調症は最終的にどこにも身体的な異常がなく、精神疾患という訳でもないという場合に判断されるものです。気になる症状があれば、その器官専門の病院を受診するのが基本だと思っておくのが安心ですよ。
まとめ
自律神経失調症も風邪も全身にさまざまな症状が出てくるので、似ているように感じることがよくあります。
しかし、風邪は数日でよくなることがほとんどです。もし1週間以上などの期間不調が続く場合には、自律神経失調症を含めた他の病気を疑った方がいいかもしれません。
基本は具合が悪い部分の専門の病院を受診することですが、複数の症状に悩まされている場合には内科、精神面にも不安がある場合には心療内科などを受診するのがおすすめです。